ルノー ルーテシア ルノースポールの「シャシーカップ」に代わる最高峰モデルとして「トロフィー」が設定された。さらに研ぎすまされたという走りのハイパフォーマンスとは、いったいどういうものなのだろうか。
画像1: 【試乗】ルノー ルーテシア ルノー・スポール トロフィーは、新設定されたトップモデル

これはまさにフレンチマジック

ルーテシア ルノー・スポール(R.S.)にはこれまで「シャシーカップ」と「シャシースポール」という2種類のセッティングが用意されていた。「シャシーカップ」はよりハードな設定で、スプリング、ダンパー、ステアリングアシスト量などが異なっていたが、その差はそれほど大きいものではなく、車両価格が10万円ほどしか違わないこともあって、より刺激的なモデルを求める声が大きかった。

そこで、今回、シリーズの最高峰「トロフィー」を「シャシーカップ」に代えて投入することになった。「トロフィー」はベースの「シャシーカップ」から大幅な性能向上が図られている。1.6L直4ターボはタービンの大径化などによって最高出力を20ps、最大トルクを20Nmアップして220ps/260Nmに強化。許容回転数も6500rpmから6800rpmに引き上げられた。

6速デュアルクラッチトランスミッションは変速スピードが最速モードで0.15秒から0.12秒に速められ、足まわりはフロントで20mm、リアが10mmローダウン。ステアリングギアレシオも14.5から13.2に変更、よりクイックな特性が与えられている。

画像: レッドが配されたトリムやチタン製のパドルシフトなどR.S.モデルらしいスポーティな雰囲気のインテリア。

レッドが配されたトリムやチタン製のパドルシフトなどR.S.モデルらしいスポーティな雰囲気のインテリア。

こうしてトロフィーの概要を説明していくと、荒々しく野性味あふれるモデルを想像されるかも知れないが、実際は洗練されたクルマといった雰囲気。「TROPHY」の文字が入ったフロントバンパーを備えるが、そのほかに派手なウイングやエアロパーツは見当たらない。走り出しても拍子抜けするほど乗り心地がよく、足まわりは硬いものの、しなやかささえ感じられる。トルク特性はフラットで、変速もスムーズだ。

スポーティな走りを求めるのであれば、シフトレバー近くにある「R.S.ボタン」を押せばいい。通常状態は「ノーマル」モード、ボタンを一度押すと「スポーツ」モード、トランスミッションをマニュアル操作にしてもう一度押すと「レース」モードになる。

ノーマルモードでもアクセルペダルを踏み込めば速いが、スポーツモードにすると走りは一変する。アクセルレスポンス、シフトプログラム、ステアリングアシスト量、さらにエキゾーズトサウンドまで変わり、クルマは俄然元気になってくる。

足まわりは、硬いのにガチガチというわけではなく、じんわりとグリップしてくれる。魔法のような足だ。ダンパーの中にバンプストップラバーの機能を持つセカンダリーダンパーが備わっていることが効いているのだろう。また、コーナリング時にわずかに内輪にブレーキをかける「R.S.デフ」を採用しているので、 ドライバーは気づかないうちにさらりと気持ちよく速く走れてしまう。コーナーを抜けるたびにスピードが増し、限界はもっともっと先にあるように思えてくる。

レースモードにすると、ESPは介入しなくなり、さらに走りはシャープになるというが、とてもそこまで試すことはできなかった。気軽に乗ることもできるが、このクルマが持つ性能をすべて引き出すことは簡単ではない。相当にレベルが高いクルマだ。(文:松本雅弘/写真:永元秀和)

画像: タイヤはミシュランパイロットスーパースポーツを標準設定、専用18インチアルミホイールと組み合わされる。

タイヤはミシュランパイロットスーパースポーツを標準設定、専用18インチアルミホイールと組み合わされる。

●主要諸元〈ルーテシア ルノー・スポール トロフィー〉
全長×全幅×全高=4105×1750×1435mm 
ホイールベース=2600mm 
車両重量=1290kg 
エンジン=直4DOHCターボ 1618cc 
最高出力=162kW(220ps)/6050rpm
最大トルク=260Nm(26.5kgm)/2000rpm 
トランスミッション= 6速DCT 
駆動方式=FF 
タイヤサイズ=205/40R18 
車両価格=3,295,000円 
※取材車両のボディカラーは特別塗装色のジョンシリウスメタリック、そのオプション価格は156,600円となる。

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