この2017年2月から発売開始されるダンロップのスポーツタイヤ、ディレッツァZⅢ。そのポテンシャルを確かめるため、筑波サーキット1000で試走会が開催された。先代ディレッツァZⅡスタースペックと比べてわかった、その進化ぶりとは? われらが瀬在仁志アニキが試した。
画像: 気がつけばタイムアップ! ディレッツァZⅢの“正常進化”を筑波サーキットで試す【タイヤ試走】

ラップタイム向上を目指したスポーツタイヤ

コントロール性の良さと好タイムを安定してマークできる点に人気が集まっているダンロップのスポーツタイヤ、ディレッツァZシリーズに、待望の後継モデル『ZⅢ』が登場した。

長い開発期間を経て投入された『ディレッツァZⅢ』は、モータースポーツで採用されている新グリップ向上剤や剛性を高めたトレッドパターン、ラウンド形状を持つ新プロファイルなど、大きく3つの新技術により、ZⅡの魅力をそのままにラップタイムの大幅向上を可能にしたという。

1周目からグリップ向上がわかる

実際に乗ってみると、手応えが違う。1周目の1コーナーからグリップ感がステアリングを通じて強く感じ取れるし、向きの変わり方も早い。しっかりとグリップの良さが旋回方向へと生かされているのがよくわかる。
比較試乗した先代『ZⅡ』だと、ここからリアタイヤがジワッと出ていくような印象があり、この限界付近のわかりやすさと扱いやすさ持ち味だったけれど、『ZⅢ』はグッとGが立ち上がり、楽々と向きを変えていく。

画像: ▲試走したのはスバルWRX STI。タイヤサイズは245/40R18。

▲試走したのはスバルWRX STI。タイヤサイズは245/40R18。

切り返しでリアが不安定になりそうな時も安定感があって、鋭く切り込むことも可能だ。スーッとGが抜けていくようなシーンでも。決して姿勢の乱れがなくGが高いばかりか限界付近の動きが穏やかで扱いやすい。

きっとゴムの進化ばかりではなく、拡大された接地面積とプロファイルの変更によって接地性を大きく高めた効果だろう。
結果、気が付けばロスなくコーナーを抜けているから、タイムも必然的にアップ。扱いやすさは先代と変わりないが、総合的に正常進化したことで気がつけばタイムが出ている。

ダンロップらしくドライバーやクルマを選ばぬ上に、攻めの走りにも応えてくれるから、ファン待望のモデルに違いない。(文:瀬在仁志)

画像: ▲瀬在仁志アニキも満足した様子。

▲瀬在仁志アニキも満足した様子。

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