スーパーGT300クラスも最終戦はもてぎ2連戦。開幕前には予想だにしなかった「町工場」チームの大躍進を振り返りましょう。
画像1: 2016スーパーGT【GT300編】scene05 Rd03&Rd08 もてぎFINAL

第3戦のポールは21号車GAINER TANAX AMG GT3、ビヨン・ビルドハイム選手が好スタート。予選2番手の21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン選手が続きます。

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ダンロップタイヤを履くトップ2台はピット作業でタイヤ無交換作戦を選択。21号車Audi 藤井誠暢選手が、11号車GT-R 平中克幸選手の前でコースに復帰、順位が入れ替わります。

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33号車 Excellence Porscheは、山野直也選手から「ポルシェマイスター」こと、ヨルグ・ベルグマイスター選手にチェンジ。タイヤ交換後、猛ペースで上位を追いかけます。

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タイトル争いに目を移しましょう。ランキングトップで54kgのウェイトハンディを背負う25号車 VivaC 86 MCは予選順位と同じ7位でフィニッシュ。着実にポイントを積み重ね首位の座をキープ。

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一方、ランキング2位の3号車GT-Rは予選でのタイヤ選択に失敗し23番手からの追い上げとなります。決勝では13位まで順位を上げるも痛恨のノーポイント。25号車との得点差が広がる結果に。

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第3戦の決勝レースは、このまま21号車が逃げ切りAudi Team Hitotsuyamaが初優勝。ライアン、藤井両選手に囲まれるはチームオーナーの一ツ山幹雄氏。かつてGT500クラスでステアリングを握ったこともあるのです。
2位、3位には33号車ポルシェ、88号車ランボルギーニとFIA-GT勢が表彰台を占めました。

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翌日の最終戦はウェイトを降ろしてのノーハンディ戦となります。第8戦のポールスタートは31号車 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀選手。予選6番手、まずまずのポジションだった25号車 VivaC 86 MC 土屋武士選手は、スタートの混乱で大きく順位を落とし10番手に。タイトル獲得がピンチ!

画像8: 2016スーパーGT【GT300編】scene05 Rd03&Rd08 もてぎFINAL

やがてレースも中盤に差し掛かり、上位陣はピット作業へと向かいます。そしてピット作業を終えると、何と25号車 松井孝允選手がトップの31号車 中山雄一選手の背後にピタリといるではありませんか。共にタイヤ無交換ながら、25号車の土屋選手は前半タイヤを温存し、後半スティントの松井選手に全てを託したのです。

画像9: 2016スーパーGT【GT300編】scene05 Rd03&Rd08 もてぎFINAL

「いけーっ!タカミツ!」ついに31号車を抜き去りトップに。優勝でタイトル獲得となるのか?

画像10: 2016スーパーGT【GT300編】scene05 Rd03&Rd08 もてぎFINAL

チャンピオン争いから脱落するも激しい3位争いを繰り広げる3号車B-MAX NDDP GT-R ヤン・マーデンボロー選手と、4号車グッドスマイル初音ミクAMG 谷口信輝選手。接触しながらのバトルは4号車に軍配が。

画像11: 2016スーパーGT【GT300編】scene05 Rd03&Rd08 もてぎFINAL

トップをひた走る25号車 松井タカミツ選手はそのままトップチェッカー!多くのSAMURAIサポーターに支えられながら、シリーズタイトル獲得を見事な逆転勝利で決めました。

画像12: 2016スーパーGT【GT300編】scene05 Rd03&Rd08 もてぎFINAL

完全なプライベーター「つちやエンジニアリング」が初のシリーズ戴冠です。この「町工場」レーシングチームの快挙は、多くのメディアで採り上げられたので御存知の方も多いかと思います。選手として、エンジニアとして、そしてチームオーナーとして歴史を作り上げた「土屋武士」。日本レース界にとってを貴重な財産となることは間違いないでしょう。

さて、2016年スーパーGTシリーズを全戦振り返ってまいりましたがいかがでしたでしょうか。間もなく2017シーズン開幕となりますが、過去を知る事でレース観戦もまた新たな楽しみ方ができるのではないかと思います。バックナンバーは「写真館」カテゴリーから参照できますので、ぜひご活用ください。
(PHOTO:井上雅行)

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