さる3月16日、曙ブレーキ工業は2017年のモータースポーツ活動計画を発表した。FIA世界選手権、ニュルブルクリンク24時間レースに加え、今シーズンもマクラーレンチームのテクノロジーパートナーとしてF1GPに挑戦する。F1にブレーキ供給を始めてはや11年、日本を代表するサプライヤーとして、果敢なチャレンジを続けている。
画像: McLaren-Honda (マクラーレン・ホンダ)の2017年モデル「MCL32」に、ブレーキキャリパー、マスターシリンダー、ブレーキバイワイヤ油圧ユニットを供給する。(写真はバルセロナでのテストシーン)

McLaren-Honda (マクラーレン・ホンダ)の2017年モデル「MCL32」に、ブレーキキャリパー、マスターシリンダー、ブレーキバイワイヤ油圧ユニットを供給する。(写真はバルセロナでのテストシーン)

究極のシステム開発を支えた究極の場

画像: F1用ブレーキキャリパー ”最高時速300km/hを超えるF1マシンの足元を支える、akebonoが世界に誇る高性能ブレーキです。高い剛性と冷却性能を最小限の重量で実現することを開発コンセプトに設計されました。キャリパーボディにはアルミ合金を使用しており、極限までの軽量化と信頼性のベストバランスを追求しています”(公式HPより引用)

F1用ブレーキキャリパー
”最高時速300km/hを超えるF1マシンの足元を支える、akebonoが世界に誇る高性能ブレーキです。高い剛性と冷却性能を最小限の重量で実現することを開発コンセプトに設計されました。キャリパーボディにはアルミ合金を使用しており、極限までの軽量化と信頼性のベストバランスを追求しています”(公式HPより引用)

akebonoブランドを掲げる曙ブレーキ工業株式会社とマクラーレンチームのタッグは、2007年から始まった。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのMP4-22に、ブレーキキャリパーとブレーキマスターシリンダーを供給、フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンがシーズンを戦った。1929年創業と、当時ですでに80年近い歴史を誇っていた日本の老舗ブレーキメーカーが、文字どおり世界に挑んだ記念すべき年である。

信元久隆社長は当時、「究極のブレーキシステムを開発するには、究極のグランプリの場しかありえない」と、共同開発に乗り出す決意を語っていた。それから10年、2016年10月に日本で開催された「パートナーシップ締結 10周年記念イベント」では、技術力の向上、エンジニアの育成とともに、高性能ブレーキ事業にF1GPで培われた技術が活かされていることを、強くアピールしている。

画像: 2016年の「10周年」イベントでは、タッグを組んだ2007年の第1戦で初めて表彰台を獲得した時のステアリングホイールが、曙ブレーキ工業 社長 信元久隆氏(写真中央)に贈呈された。左は、マクラーレンチームのレーシングダイレクター エリック・ブーリエ氏で、右が同コマーシャル&フィナンシャルダイレクター ジョン・クーパー氏。

2016年の「10周年」イベントでは、タッグを組んだ2007年の第1戦で初めて表彰台を獲得した時のステアリングホイールが、曙ブレーキ工業 社長 信元久隆氏(写真中央)に贈呈された。左は、マクラーレンチームのレーシングダイレクター エリック・ブーリエ氏で、右が同コマーシャル&フィナンシャルダイレクター ジョン・クーパー氏。

34回の優勝に貢献。WECやニュル24時間にも継続参戦

画像: akebonoとしてニュルに初めてブレーキを供給したのは2006年、ポルシェGT3だったという(2位表彰台を獲得している)。2010年からはGAZOO Racing 「LEXUS LFA」をサポート。第45回となる2017年は「LEXUS RC」にキャリパー、パッドを供給する。(写真は2015年型 LEXUS LFA Code X)

akebonoとしてニュルに初めてブレーキを供給したのは2006年、ポルシェGT3だったという(2位表彰台を獲得している)。2010年からはGAZOO Racing 「LEXUS LFA」をサポート。第45回となる2017年は「LEXUS RC」にキャリパー、パッドを供給する。(写真は2015年型 LEXUS LFA Code X)

画像: ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦キャリパー(2010 年型) ”24時間に及ぶ過酷な使用環境にも耐えうる、高い信頼性と安定性を実現したモデルです。レース中のディスクパッド交換回数を減らすため、一般市販車用と比較して2倍以上の厚みをもつディスクパッドを装着しています”(公式HPより引用)

ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦キャリパー(2010 年型)
”24時間に及ぶ過酷な使用環境にも耐えうる、高い信頼性と安定性を実現したモデルです。レース中のディスクパッド交換回数を減らすため、一般市販車用と比較して2倍以上の厚みをもつディスクパッドを装着しています”(公式HPより引用)

この10年間で残した戦績は、実に輝かしい。チームの優勝は実に34回、表彰台は94回も獲得しているという。F1GPでの活躍は同時に、欧州市場での「akebonoブランド」の知名度を一気に引き上げた。2010年にはポルシェ パナメーラ用の純正ディスクブレーキパッドを納入するほど、高い信頼を獲得している。

国際格式のコンペティションとしては2017年も、Gazoo Racingとのコラボによるニュル24時間耐久レースやル マン24時間レースを含むFIA世界選手権(WEC)へのサポートを継続すると発表。2016年に公表された新中期経営計画 「akebono New Frontier 30 - 2016」で掲げている「ハイパフォーマンスブレーキ(高性能量販車用ブレーキ)ビジネスの拡大と欧州事業の新築 」という目標の達成に向けて、曙ブレーキ工業のチャレンジは続く。日本が誇る「モノづくり」の力を、これからも世界に見せつけて欲しいものだ。

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