ボルボのフラッグシップSUVとなるXC90 T8 ツインエンジン AWD インスクリプションを長期テスト車として導入2カ月目。少しずついろいろなことがわかりはじめてきた。
画像: 2016年9月の走行距離=1204km。1カ月の平均燃費=リッター8.7km。今月の充電回数は2回。この2回の充電後にモーターで走行した距離の40km(20km×2回)を今月の走行距離から差し引き、燃費を割り出すと8.4km/Lとなる。これはつまりガソリンを使って走った分の燃費となるわけだ。たったの充電2回で0.3km/Lも平均燃費が違ってくるということは、もっと頻繁に充電(もちろん夜間!)して走ることで燃費はさらに向上することが予想される。プラグインハイブリッドのメリツトはまさにそういうことだろう。

2016年9月の走行距離=1204km。1カ月の平均燃費=リッター8.7km。今月の充電回数は2回。この2回の充電後にモーターで走行した距離の40km(20km×2回)を今月の走行距離から差し引き、燃費を割り出すと8.4km/Lとなる。これはつまりガソリンを使って走った分の燃費となるわけだ。たったの充電2回で0.3km/Lも平均燃費が違ってくるということは、もっと頻繁に充電(もちろん夜間!)して走ることで燃費はさらに向上することが予想される。プラグインハイブリッドのメリツトはまさにそういうことだろう。

クルマの全方位を確認できるカメラが便利

「デカイな!」とは、XC90を見た人の口から出てくる言葉である。それはそうだ。T8で全長は5mに届かんとする4950mm、全幅だって1960mmある。
しかし、その次に言うのは「でもカッコいいな!」である。そう、このクルマは誰が見ても〝カッコいい〞のだ。〝デカイこと〞は、世界各国の道路や交通環境、駐車場の事情などによって印象は変わってくる。

画像: いつも感じるがボルボ車の室内は癒しの空間だ。この明るいインテリアもとても気に入っていてまるで室内にいるようにくつろげる。

いつも感じるがボルボ車の室内は癒しの空間だ。この明るいインテリアもとても気に入っていてまるで室内にいるようにくつろげる。

たとえば、日本とは違い、アメリカだと〝デカイ〞と思う人は少ないだろう。でも〝カッコいい〞は、たぶん世界共通だと思う。その証拠に、このXC90は世界各国で自動車の賞やデザイン賞を獲りまくっている。日本でも、「2016年度のグッドデザイン・ベスト100」に選ばれた。

そして、長期間にわたり乗っているとXC90の魅力は、デザインだけにとどまらないことを全身で感じる。とくに気に入っているのはシンプルでクリーンな室内空間である。運転席に座るといつもなんだかホッとしてしまうのだ。

画像: 「パフォーマンス」モード。スピードとタコメーターの間に地図を表示できるのでメインディスプレイは常に他の情報を表示している。

「パフォーマンス」モード。スピードとタコメーターの間に地図を表示できるのでメインディスプレイは常に他の情報を表示している。

私にとってXC90の室内はすっかり癒しの空間となっている。長距離を運転するのも苦にならないので、ついつい走行距離が伸びてしまうのだ。

そんなXC90であるが、やはりボディの大きさを持て余すときがある。たとえば外出先で車高や車幅がひっかかってタワーパーキングに入らない、コインパーキングに入れるときに切り返しが多くなる、狭い道を通るときに障害物を警告するアラート音が鳴り続ける、などである。

画像: 狭い道を通るときや狭い場所に駐車するときは車両の周囲360度を見渡せるカメラを起動。

狭い道を通るときや狭い場所に駐車するときは車両の周囲360度を見渡せるカメラを起動。

明らかにボディサイズで入庫できないタワーパーキングは別として、狭い道や駐車場では、車両の全方位をディスプレイで確認できる360度ビューカメラはとても便利な装備だ。確認したい場所のカメラアイコンにタッチすれば、そこを瞬時に映し出してくれるからだ。

カメラ自体は、前回の長期テスト車両、XC60にも装備され、センタースタックにある「CAM」ボタンを押すとすぐに映し出してくれた。

ただし全方位ではないが。その「カメラ」アイコンがXC90は、メインディスプレイにあるため、ナビやオーディオなどを使用しているときは、一度その画面から「カメラ」アイコンのある画面を表示してから押す必要があるので、以前よりはひと手間多くなった。

ただ、それも慣れてきてしまえば簡単に作動させることができる。オーナーになればそれほど苦にならない操作だと思う。(文:千葉知充 Motor Magazine編集部/写真:千葉知充、永元秀和)

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