懐かしのトヨタWRCマシン グラフィティ。今回は、1990年のサファリラリーで優勝したセリカ GT-Four(ST165)だ。

いよいよフルタイム4WDのグループAで参戦!

「222D」プロジェクトは幻に終わったものの、トヨタのWRC制覇という目標は潰えていなかった。
ただし、1987年からのトップカテゴリーであるグループAは市販段階からの大改造が許されておらず、ラリーで勝つクルマを作るためには4WDターボの市販車を量産する必要があった。
それが叶ったのはセリカGT-FOUR(ST165)の規定台数5000台の生産が完了した88年。
この年から投入されたST165は、3S-GTエンジンを搭載し、「ギアボックスは自由」というグループA規定に基づき市販車とは別モノのXトラック製4WDシステムを装備。
若きカルロス・サインツが王者ランチアを追い詰め、90年のドライバーズ王座を獲得した。
(解説:平松秀樹)

画像: リトラクタブルのヘッドランプは固定。アニマルバーやズラリと並んだロードランプが迫力を増す。

リトラクタブルのヘッドランプは固定。アニマルバーやズラリと並んだロードランプが迫力を増す。

画像: 車高こそ高められているが、外観はノーマルのST165型セリカと大きくは変わらない。

車高こそ高められているが、外観はノーマルのST165型セリカと大きくは変わらない。

画像: 横置きされた3S-GTEは水冷式インタークーラーを採用していた。

横置きされた3S-GTEは水冷式インタークーラーを採用していた。

画像: ダッシュボードの形状はノーマルと同じだが、ナビゲーターの前にはヒューズ類がズラリと並ぶ。

ダッシュボードの形状はノーマルと同じだが、ナビゲーターの前にはヒューズ類がズラリと並ぶ。

画像: レカロのカーボン製バケットシートにサベルト製フルハーネス。ドアとシートの間にロールバーも備わる。

レカロのカーボン製バケットシートにサベルト製フルハーネス。ドアとシートの間にロールバーも備わる。

セリカ GT-Four(ST165) 主要諸元

全長×全幅×全高:4365×1710×1300mm
ホイールベース:2525mm
車重:1100kg以上
エンジン型式・種類:3S-GT改・水冷直列4気筒DOHC+ターボチャージャー
排気量:1988cc
最高出力:295ps(217kW)/6000rpm
サスペンション:前後マクファーソンストラット

なお、セリカ GT-Fourはお台場 メガウェブのヒストリーガレージ1階「モータースポーツ ヘリテージ」に展示されている。

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