足かけ9年の長きに渡って生産された初代S30の後継車は、そのイメージを踏襲しつつよりゴージャスに、かつ先進的な技術も投入され、GTカー的な要素も取り入れてユーザーの幅を一挙に拡げた。時代は1980年を迎えようとしていた。

大人が胸を張って乗れる本格派スポーツに進化

2代目は初代のイメージを継承するロングノーズボディをまとうが、機構的にはフルモデルチェンジにふさわしい、著しい進化を遂げていて見所が多い。

まず、ボディの空力的洗練でCd値を0.39に向上すると同時に、フロントの揚力係数を0.14に抑えて高速時のリフトを抑えた。これにより高速域での前輪接地感が増し、修正舵の大幅な減少を実現している。

エンジンでは、従来の2ℓのL20E型に加えアメリカ仕様と同じ2.8ℓのL28E型を新設定したことで注目された。L28E型は出力こそ145psと抑え目ながら、23.0kgmのトルクで引っ張る大排気量エンジンならではの余裕の走りをみせた。この辺の味付けは主戦場であるアメリカを意識したものだ。とは言え動力性能は0-400m加速16.6秒、最高速度は国内仕様だと簡単に180km/hのリミッターが作動したから、スポーツカーとして文句なしの実力だった。

画像: 1980年にはTバールーフ車も追加設定。2トーンのマンハッタンカラーも人気となった。

1980年にはTバールーフ車も追加設定。2トーンのマンハッタンカラーも人気となった。

シャシでは、リアサスをストラットからセミトレーリングアームに変更したのがポイント。たっぷりとったサスストロークで路面からの衝撃を吸収し、機動性を損なうことなく重厚な乗り心地を実現したことで、快適なクルージングもできるグランツーリスモ的性格も与えられた。

画像: スパルタンなS30系から一転してゴージャスなインテリアも選べるようになった。

スパルタンなS30系から一転してゴージャスなインテリアも選べるようになった。

82年には2ℓに145psのターボ仕様を追加する。2ℓのアンダーパワーを嘆く人たちには待望のモデルであり、国内でのZの人気が一段と高まった。

(以下、第三話に続く)

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