マツダのロードスターと言えば、ソフトトップモデルがメジャーだが、歴代ハードトップの設定もあった。NA(初代)、NB(2代目)の時代は「ディタッチャブルハードトップ」がオプション設定だったが、NBには最後にクーペも登場。そしてNC(3代目)では「RHT(リトラクタブルハードトップ)」へと、各世代ごとにカタチを変えてきた。そんなハードトップ・ロードスターの“屋根”の変遷を追う。まずはNA編。

爽快さと引き換えに快適性が大幅向上

画像: スタイリッシュだが、重量が約30kgもあったので、ひとりでの脱着は少々難しかった。

スタイリッシュだが、重量が約30kgもあったので、ひとりでの脱着は少々難しかった。

ロードスターの醍醐味は、幌を上げ風を感じながら走る爽快感にある。なのになぜハードトップ(以下HT)でキャビンを覆ってしまうのか。理由は、高温多湿で梅雨がある日本では耐候性の意味合いが大きい。ガレージ保管できない多くの人にとっては防犯の狙いもあるだろう。

そこで、マツダはNAとNBにデタッチャブルHTをオプション設定した。スタイリッシュな上、何よりNAとNBで互換性があり、クルマを買い替えてもHTはそのまま使えるメリットが受けて人気商品となっている。

NA6CEにオプション設定された樹脂製のディタッチャブルHTは、軽快なロードスターのイメージを壊さないデザインで注目された。当初はレッド(18.5万円)とブラック(16.5万円)の2色で、ボディカラーがレッド以外はブラックが組み合わされた。全ボディカラーに対応したのは90年にVスペシャルが追加された時からだ。
文:遠藤一満

This article is a sponsored article by
''.