現行型フェアレディZ34ならば日産レンタカーで借りることができるが、ほかの旧車Zは、ふつうならばオーナー以外は乗ることができないもの。だが、昭和50年式のフェアレディS30Z改240ZG仕様を運転できるレンタカー会社が箱根・仙石原にあった。モータージャーナリスト、鈴木ケンイチ氏がレポートする第1回目だ。
画像: このモデルはS30改240ZG仕様。バンパーとスポイラー一体型の「エアロダイナ・ノーズ(通称Gノーズ)を備える。

このモデルはS30改240ZG仕様。バンパーとスポイラー一体型の「エアロダイナ・ノーズ(通称Gノーズ)を備える。

26歳以上ならば誰でも運転できるレンタカー

カッコ良いクルマを見れば、運転したくなるもの。クルマ好きなら、至極当然のことだろう。

しかし、フェアレディS30Zは相当にハードルが高い。当たり前だが、日産のディーラーに行っても試乗できないし、中古車販売店に行っても、ハンドルを握らせてもらうことは厳しい。かといって、友達にZオーナーがそうそういるわけもないし、オーナーズのミーティングイベントで、いきなり「運転させてくれ!」と直訴しても、却下されるはず。

しかし、捨てる神あれば拾う神あり! 

なんと、箱根にS30Zを用意するレンタカー会社が存在していた。それが「Fun2Drive(ファン・ツー・ドライブ)」。ここはS30Zだけでなく、箱スカ、ケンメリといったヒストリックカーをはじめ、R32からR35までのGT-R、そしてポルシェ911やフェラーリといったスーパースポーツまでを用意するという、クルマ好きをターゲットとしたレンタカー店だ。

画像: ロングノーズ/ショートデッキの美しいプロポーションがZのアイデンティティ。初代S30は北米を中心に大ヒット、世界累計販売台数は55万台を誇った。

ロングノーズ/ショートデッキの美しいプロポーションがZのアイデンティティ。初代S30は北米を中心に大ヒット、世界累計販売台数は55万台を誇った。

26歳以上であれば、会員登録後に電話かネット予約をするだけでOK。

料金はS30Zなら1.5時間で1万1980円。3時間1万8000円、6時間2万5000円だ。これには車両込みの保険料が含まれる(免責20万円)。クルマを買うことを考えれば、激安でS30Zのハンドルを握ることができるのだ。

「お客さまは30〜40代のクルマ好きの方が中心です。リピーターも多く、海外からのお客様もたくさんいらしています。3〜6時間借りて、箱根ターンパイクから芦ノ湖スカイラインを巡るのが、満足度が高いようですよ」とお店のスタッフさん。

Gノーズも勇ましい240ZG仕様のS30フェアレディZ


そんなファン・ツー・ドライブで借り出した昭和50年式フェアレディZは、Gノーズも勇ましい240ZG仕様。L28エンジンに、ウエーバーの3連キャブレター、それにタコ足とデュアルマフラーを装着。ソレックスのキャブレターではないので、いわゆる「ソレ・タコ・デュアル」にならなかったのが惜しい。

画像: エンジンはL28改を搭載。ウエーバーのキャブとタコ足が組み込まれる。最高出力は140psプラスα/5200rpmという。まるで生きもののようなアイドリングが新鮮。

エンジンはL28改を搭載。ウエーバーのキャブとタコ足が組み込まれる。最高出力は140psプラスα/5200rpmという。まるで生きもののようなアイドリングが新鮮。


とはいえ、定番のチューンで140馬力前後が出ているとか。サスペンションは専門ショップのオリジナル。ワタナベの8スポークホイールも定番。そこにブリヂストンのポテンザRE01Rを装着。フロントが195/60R14、リアが225/50R15。ちょっとエンジンスペックに比べると、太すぎるし、車高が低すぎるかもしれないが、カッコ良さは抜群。ほれぼれする!

ブラックを主体とした室内もレストア済み。カーナビどころかラジオもない、すがすがしいほどシンプルなインテリア。ちなみに、カーナビがないので、借りるときはスマートフォンが必須だ。紙の地図をあえて使うというのも一興だが…。

画像: 大径/細リムのウッドステアリングが現代のクルマとは異なる雰囲気を醸し出している。ラジオレス車だ。

大径/細リムのウッドステアリングが現代のクルマとは異なる雰囲気を醸し出している。ラジオレス車だ。

画像: 2眼タイプのメーターは、右に240km/hスケールの速度計、左に8000rpmまで刻まれた回転計。

2眼タイプのメーターは、右に240km/hスケールの速度計、左に8000rpmまで刻まれた回転計。

文:鈴木ケンイチ 写真:森山俊一 取材協力:Fun2Drive

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