フェラーリ 812 スーパーファストの日本初お披露目イベントで、共同インタビューが行われた。とても気になる「SUVへの取り組み」などについて聞いた結果をお伝えしたい。
画像: フェラーリ 812 スーパーファストが、5月23日に日本初お披露目になった。

フェラーリ 812 スーパーファストが、5月23日に日本初お披露目になった。

「自動運転、EV、SUV」へのフェラーリのスタンスは?

5月23日、フェラーリは都内で「フェラーリ 812 スーパーファスト」の日本初お披露目を行ったが、そのプログラム終了後に共同インタビューの場を設けた。登壇したのはフェラーリ極東・中東エリアのディーター・クネヒテル統括CEOとフェラーリ・ジャパン&コリアのリノ・デパオリ社長だ。主なやりとりは下記のとおりだが、中にはSUVへの取り組みなど、興味深いものがあった。

Q:フェラーリにとって日本市場はどういう存在ですか?
クネヒテル:非常に重要です。それは販売台数、成長性、伝統という3つの点においてです。1966年に日本へ進出して以来50年になりますが、ハイテクやレーシングに情熱が感じられるマーケットです。

Q:V12エンジンは自然吸気にこだわりますか?
クネヒテル:そうですね。その点での顧客の期待は非常に大きいと感じています。

Q:今回、お披露目された812 スーパーファストはV12エンジンをフロントに搭載していますが、V12エンジンをミッドシップとするモデルは考えられませんか。
クネヒテル:数年のうちにはありませんが、将来的にはいろいろなシナリオがあるとは思います。

Q:クネヒテルさんはポルシェに在籍していたことがありますが、フェラーリと比較するとどうですか。
クネヒテル:共通しているのはヘリテージを持つレーシングブランドということでしょう。ただ、フェラーリは小規模な会社です。そのぶん人と人の関係が密です。いずれにしろ、規模からしてあまりポルシェと比較するものでもないでしょう。

画像: フェラーリ極東・中東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏(左)とファラーリ・ジャパン&コリア社長のリノ・デパオリ社長(右)。

フェラーリ極東・中東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏(左)とファラーリ・ジャパン&コリア社長のリノ・デパオリ社長(右)。

Q:フェラーリは自動運転、EV、SUVにはどのように取り組むのですか。
クネヒテル:これらはフェラーリの顧客が求めていないので、具体的なことは何もありません。ただ、研究しているものはあります。

Q:フェラーリはかつて希少性を保つために年間7000台以上は生産しないと言っていましたが、現在はおよそ8000台です。そのあたりについてはどう考えますか。
クネヒテル:重要な質問ですね。モデルのエクスクルーシブ性はそのまま保つ必要があります。しかし何台であるかという確固たる数字はありません。それは成長したいという考えがあるからです。それに台数の伸びはこちらが決めるのではなく自然に伸びるものです。これからもマーケットの需要から一歩引いたくらいの数量を提供して行きます。

Q:日本でこのところ販売が好調な理由は何ですか。
デパオリ:ふたつ理由があると思います。まずフェラーリ販売の歴史が50年もあり、フェラーリを忠実に愛する顧客が多いこと。それから商品のレンジが揃ったということでしょう。

Q:フェラーリ・ジャパン社長として日本マーケットの印象はどうですか。
デパオリ:日本へ来て3年になりますが、スーパースポーツカーのセグメントはどこも成功していますね。弊社はネットワーク戦略をとり、中古車販売も充実化しているところがポイントです。

Q:今回、お披露目したフェラーリ 812 スーパーファストの価格とデリバリー開始時期を教えて下さい。
デパオリ:価格は3910万円(税込み)で、デリバリー開始は今年末からです。

クネヒテル統括CEOはポルシェ販売で大きな実績を持ちフェラーリへ移籍してきた実力者で、デパオリ社長は若くして日本と韓国の販売をまかせられた将来を嘱望される人物だ。共同インタビューは様々な質問に対して、明確にわかりやすく答えてくれたのが印象的だった。

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