5月28日に行われたインディアナポリス500マイルレースで佐藤琢磨選手が優勝、日本人初の快挙となった。

残り3周でトップに立ち歴史的な勝利を飾る

世界3大レースのひとつと言われる伝統のインディアナポリス500マイルレース(インディ500)で佐藤琢磨選手がついに優勝を成し遂げた。世界のモータースポーツの頂点のひとつと言われるレースでの優勝は本当に凄いことだ。

F1ドライバーのフェルナンド・アロンソが参戦することで話題を呼んだ今年のインディ500だが、佐藤琢磨は優勝を狙える速さと仕上がりの良さを見せていた。しかし、2012年にも優勝まであと一歩のところでチャンスを逃すなど、勝てそうでなかなか勝てないのがインディ500でもある。

画像: 赤旗を含めて11回ものフルコースコーションが出された荒れた展開のなか、終盤、見事に追い上げて優勝を飾った佐藤琢磨選手。

赤旗を含めて11回ものフルコースコーションが出された荒れた展開のなか、終盤、見事に追い上げて優勝を飾った佐藤琢磨選手。

レース序盤はトニー・カナーンがリードし、エド・カーペンター、アロンソ、アレクサンダー・ロッシ、佐藤琢磨らが先頭集団を形成。レース中盤、100周目を過ぎると、エリオ・カストロネベス、ライアン・ハーターレイなども上位に進出する展開に。


佐藤琢磨は残り50周の150周目に10番手に下がったものの、イエローコーションは明けた168周目に5番手、174周目に4番手、179周目には2番手にジャンプアップ。最後はカストロネベスとの一騎討ちとなり、残り3周でトップに立ち、そのまま逃げ切った。

同一周回でトップ争いをしていればチャンスはあると言われるが、終盤の攻防は実に見事だった。2012年の経験が生きたと思わせた。佐藤琢磨は2010年からインディカーシリーズにフル参戦、2013年に初優勝、今年からアンドレッティオートスポーツ(ホンダ)に移籍し、優勝候補のひとりと目されていた。


アロンソはトップで多くの周回を重ねる走りを見せたものの、180周目にマシントラブルのためリタイアしている。

画像: インディ500の表彰台に上がれるのは優勝者のみ。そしてそこでミルクを飲み干すのが伝統。

インディ500の表彰台に上がれるのは優勝者のみ。そしてそこでミルクを飲み干すのが伝統。

佐藤琢磨(第101回インディ500ウイナー)
佐藤琢磨 「勝ちました! 世界最高のレースで勝ちました! 信じられないほどの感激です。チームには感謝してもしきれないほどです。ファンタスティックです。厳しいレースでした。そして、エリオ(カストロネベス)は本当にフェアに戦ってくれました。だからアウトサイドからパスを仕掛けることができました。すばらしいバトルになっていました。ファンの皆さんも楽しんでくれたと思います。12歳のころから、こういった大きなレースで勝つことを夢見てきました。これまで私をサポートしてきてくれた方々には感謝しても感謝しきれません。最後の3ラップを迎えるまで、だれが勝つか全く分からないレースになっていました。私とエリオとはサイドバイサイドで残り3ラップに突入しました。そこからは、もうアタックするしかなかったです。完全にアクセルを全開に保ったままの戦いです。それを成功させ、彼を突き放すことができました。最高のレースになりました」

フェルナンド・アロンソ(24位)
「レースを最後まで走りきれずに残念です。出場するレースのすべてでゴールを目指しているからです。今日はそれを果たせませんでした。しかし、今日のレース、そしてこの2週間は、私にとって非常に大きな経験となりました。私は自分の能力を証明するため、そして自分自身にチャレンジする意味も込めてインディ500に出場しました。私はF1の世界ではだれとでも戦えるという自信がありますが、インディカーで同じようにだれとでも勝負ができるのかは分かりませんでした。競争をしているという感覚を持てたこと、インディ500でトップを走れたことが、私にとってはすばらしかった。このレースで1周でもリードができたら最高ですが、トップで多くの周回を重ねられました。何度もオーバーテイクをして、タワーを見たら“29”が一番上にありました。ザック・ブラウンやスタッフは、ちゃんとその写真撮ってるかな? とか考えていました。その写真を自分の家に飾りたいので。SATO-san、おめでとう! Andretti Autosport、おめでとう!」

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