フルモデルチェンジされたばかりのダイハツ・ミラ イース。低燃費・低価格に加え、安全・安心を追求したという。さっそく試乗してみることにした。

ただ「燃費が良くて安い軽自動車」が売れる時代は終わった。

6年前、初代ミラ イースはハイブリッド車、EVに続く「第三のエコカー」というキャッチフレーズで登場した。ほぼ同時期に登場したスズキのアルト エコとともに、燃費の数値や経済性ばかりが注目されていた。
いまや、街には低価格のハイブリッド車も普及し、ただ「燃費が良くて安い軽自動車」では売れない時代になった。これからは、衝突回避支援システムなどの安全・安心装備も必需品となっていくだろう。

そんな背景から「みんなのエコカー」というキャッチフレーズで登場した新型ミラ イース。従来型より軽量化を進め、スマートアシストIIIなどの衝突回避支援システムや快適装備も採用。内外装もクオリティアップして、ダウンサイザーにも対応するクルマになった。
先代は曲線基調で女性的な印象だったが、新型はエッジを効かせて、なかなか男性的なスタイルになった。上級グレードはLEDヘッドライトを標準装備しているし、黄色いナンバープレートでなければ、ヨーロッパ製小型車と間違えられるかもしれない。
ツートーンのインパネなど、インテリアの質感も向上した。先代から継承したデジタルメーターは見やすく、積極的にエコドライブを支援する。運転席まわりに小物入れなどは多いので、女性にも喜ばれそう。
試乗車は最上級グレードだったので、オートエアコンにオートライトなどを標準装備し、オプションのカーナビも装着しているから、装備的には上のクラスのクルマと遜色はない。

さて、パワートレーンは基本的に先代からキャリーオーバーしているが、エンジン制御を見直し、加速性能を向上したという。とはいえ、ノンターボ0.66Lの49ps/57Nmだから、過度な期待をしてはいけない。
信号待ちからパーシャルスロットルで発進すると、30〜40km/hくらいまでの加速は少しタルい。そこでアクセルをガバッと開けるとCVTの悪癖でエンジン回転だけグワーンと上がって、あとから車速が上がる、いわゆるゴムバンドフィーリングを感じさせられてしまう。
それでも50km/hくらいに車速が乗れば、走りはいたって快適。ノイズや振動も、このクラスとしては不満ない。短区間だけ走ってみた高速道路でも安定性は良かった。
運転をカメラマンに代わってもらい、リアシートにも乗ってみたが、スペースは十分で視界もいい。乗り心地もまずまず。おとな4人乗車でも、長距離移動でなければ問題ないだろう。

緊急ブレーキや誤発進抑制機能などの衝突回避システムを備え、快適装備も充実。もちろん燃費の良さは先代と変わらず。実際、今回の試乗でも撮影中心で燃費は意識していなかった(もちろんエアコンは入れっぱなし)が、平均燃費計は20km/Lオーバーを示していた。おそらく実燃費でも、市街地で25km/Lくらい、高速を流せば30km/Lくらい走ってしまうだろう。
新型ミラ イースは、まさに「みんなのエコカー」と言えそうだ。
(文:篠原政明 写真:井上雅行)

ミラ イース G“SA III”(2WD) 主要諸元

全長×全幅×全高:3395×1475×1500mm
ホイールベース:2455mm
車両重量:670kg
エンジン型式・種類:KF型・直3DOHC
総排気量:658cc
最高出力:36kW[49ps]/6800rpm
最大トルク:57Nm[5.8kgm]/5200rpm
JC08モード燃費:34.2km/L
燃料・タンク容量:レギュラー・28L
トランスミッション:CVT
駆動方式:FF
サスペンション 前・後:ストラット・トーションビーム
ブレーキ 前・後:ディスク・LTドラム
タイヤサイズ:155/65R14 75S
価格:120万9600円

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