いよいよ今週末に開催される第85回 ル・マン24時間レース。総合優勝はトヨタ TS050 ハイブリッドとポルシェ 919 ハイブリッドの争いになることは間違いないだろうが、GTE-Proクラスにも注目したい。新型ポルシェ 911 RSRがル・マンに初登場するのだ。
画像: 新型ポルシェ 911 RSR。GTE-Proクラスでの活躍が期待される。

新型ポルシェ 911 RSR。GTE-Proクラスでの活躍が期待される。

ミッドシップ化されたポルシェ911

新型ポルシェ 911 RSRは、第7世代のポルシェ911(991型)をベースに開発されたレーシングカーで2016年11月に発表、すでに今年1月のデイトナ24時間に参戦するなど、開発が進められている。しかし、照準を合わせているのはあくまでも“ル・マン”であり、ここに来て急激に戦闘力を高めているようだ。

画像: 大型のリアウイングスポイラーが特徴的だ。

大型のリアウイングスポイラーが特徴的だ。

この新型ポルシェ 911 RSRは、エンジンをリアアクスル前方に搭載してミッドシップ化されている。そして、4L自然吸気の水平対向6気筒は最高出力510psを誇る。さらに大型のリアウイングスポイラーが装着されていることも特徴的だ。

また、このレーシングカーには“コリジョン・アボイド・システム”というレーダーによる衝突警報装置が付いている。後方からトップカテゴリーの速いレーシングカーが接近した際に、それをドライバーにいち早く伝えるわけだ。まさに耐久レース用のシステムと言えるものだ。

画像: 新型ポルシェ 911 RSRを操るドライバーたち。

新型ポルシェ 911 RSRを操るドライバーたち。

さて、ポルシェは今年のル・マン24時間レースにカスタマーチームを含め、トータル10台のレーシングカーを持ち込むという。そのうちの2台が新型ポルシェ 911 RSRだ。今年のル・マン、総合優勝の行方もさることながら、GTE-Proクラスにも注目してみてはどうだろうか。よりいっそうレースを楽しめること間違いなしだ。

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