ボルボの全生産数の30%を占めるほどのベストセラーモデル、XC60がフルモデルチェンジ。スペインで行われた国際試乗会で、モータージャーナリストの石川芳雄氏が乗った。
画像: 新型ボルボXC60 D5。2009年の登場以来8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

新型ボルボXC60 D5。2009年の登場以来8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

XC60は人気のミドルSUV

ボルボが社運をかけて新開発した大型プラットフォーム、SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)。

これを採用したニューモデルは、昨年1月のXC90を皮切りにS/V90など続々と上陸していて、いずれも評判が良いけれど、今回紹介する新型XC60は、その成功をさらに確実なものにしそう。なぜなら、ミドルSUVであるXC60は、ボルボの全生産数で30%を占める超人気モデルだからだ。

スペインの国際試乗会に用意されていたのは、ターボとスーパーチャージャーのツインチャージガソリンエンジンで320ps/400NmのT6 AWDと、235ps/480Nmというディーゼルの最強力版D5 AWDの2モデル。ただ、D5の導入予定は今の所ないそうで、日本向けのディーゼルは当面190psのD4 AWDになる模様。というわけで今回はT6 AWDを中心に試乗した。

画像: ボルボXC60 T6。先代と比較し全長は44mm、全幅は11mm拡大されたが、全高は逆に55mm低められた。

ボルボXC60 T6。先代と比較し全長は44mm、全幅は11mm拡大されたが、全高は逆に55mm低められた。

45扁平20インチタイヤでも乗り心地抜群

走り出して最初に感心したのが乗り心地の良さだ。SPA採用モデルはいずれも足まわりのしなやかな動きが好印象だが、XC60はさらに熟成が進んでいた。

255/45R20というタイヤサイズにも関わらず、ドタつくことは皆無でスムーズかつしっとりとした乗り味。試乗車はオプション設定のエアサス+可変ダンパーを装備していたが、硬めのセットとなるダイナミックモードでも快適性はまったく犠牲になっていなかった。

エンジンは高回転域を多用すると4気筒独特のビートが少し耳に届くものの、低速域からトルクがある上に、8速ATが実に賢いシフトを行うので動力性能的には十分。

D5の凄みのあるトルク感も良かったが、T6はガソリンらしいシャープな回転フィールとダイナミックな加速感が魅力となっていた。

安全装備はさすがの“ボルボ”品質

さらに、脇見などで対向車線にはみ出したとき、自動ステアで車線に戻すオンカミング・レーン・ミディケーションが加わった上に、側後方から近づく車両を警告するBLISにも、気付かずレーンチェンジを始めると車線に押し戻すステアリングサポートが加わるなど、得意技の安全装備にもより一層の進化が見られた。

画像: 縦型の大型タッチスクリーンを中央に設置するインパネ。使い勝手も向上している。

縦型の大型タッチスクリーンを中央に設置するインパネ。使い勝手も向上している。

画像: ホイールベースの拡大でリアシートのヒザ回りの余裕が広がった。乗り心地もグッド。

ホイールベースの拡大でリアシートのヒザ回りの余裕が広がった。乗り心地もグッド。

日本登場は2017年10月予定

手頃なサイズ感のボディに、充実の安全装備と上質な走りを詰め込んだ新型XC60が再び人気を得るのは間違いなさそう。上陸は10月、東京モーターショーのアトリウムに展示予定とのことだ。

文:石川芳雄/写真:ボルボカージャパン

画像: 筆者のモータージャーナリスト、石川芳雄氏と新型XC60 T6。

筆者のモータージャーナリスト、石川芳雄氏と新型XC60 T6。

ボルボXC60 T6 AWD 諸元

●サイズ=4688×1902×1658mm●ホイールベース=2865mm●エンジン=直4DOHCターボ+スーパーチャージャー 1969cc●最高出力=320ps/5700rpm●最大トルク=400Nm/2200-5400rpm

画像: T6搭載の2Lツインチャージ(ターボ+スーパーチャージャー)ガソリンエンジン。

T6搭載の2Lツインチャージ(ターボ+スーパーチャージャー)ガソリンエンジン。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.