全世界で人気者になることは今から確実なフォルクスワーゲンの新型ポロだが、愛車としてベストな1台を選ぶために、かなり悩むことになりそうだ。欧州仕様では、スタンダードなラインナップとしてトレンドライン、コンフォートライン、ハイラインの3タイプを用意。GTIもトップモデルとして発表された。かつて限定モデルが追加されたオーディオブランド『Beats』とのコラボ仕様車は新たに、カタログモデルとしてラインナップに加わっている。

まずはなにより、200psのGTIのことが知りたい!

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GTI

モデルレンジの頂点に立つ新型ポロGTIは、先代に対して8psのパワーアップを果たした2L・TSIエンジンを搭載している。パワーアップに合わせて、フットワークも進化。標準の「スポーツシャシ」とオプションの「スポーツセレクトシャシ」が設定される。

外観としては、リップスポイラーとフォグライトを標準で装着しているフロントバンパーで差別化。ほかにもラジエーターグリルの赤いストライプ、ハニカムタイプのエアベンントスクリーンなど、専用のアレンジが施された。ボディサイズが拡大されたことと相まって、これまでにない精悍な印象をアピールしている。

空力&機能系のポテンシャルを引き上げているアイテムとしては、ハイグロスなブラックで塗装された大型スポイラーが、まずは目を惹く。ディフューザー、デュアルテールパイプなど、後ろ姿もなかなか勇ましい。大ぶりなサイドシルは、全体のボリューム感をさらに引き上げるとともに、エッジの効いたシャープな走りまで予感させてくれる。足元に目をやれば、赤く塗装されたブレーキキャリパーが鮮烈だ。アルミホイールは標準が17インチ、オプションで18インチまで選択できる。

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GTI

インテリアでは、伝統的な「クラーク」と呼ばれるタータンパターンを配したスポーツシートや、赤いステッチが配されたマルチファンクションステアリングなどが、ドライブ気分を盛り上げてくれる。専用ギアシフトグリップも、ひと味違う優越感を味わわせてくれるポイントだ。

パッケージ仕様のRラインも設定あり。「Beats」も詳しく、解説しよう!

画像1: Rライン

Rライン

ライフスタイルに合わせたパッケージ仕様としては、Rライン、ブラック、スタイルが揃う。たとえばRラインはフロントバンパー、クロームトリム、ルーフスポイラーなどによって、よりスポーティな印象にまとめられている。足元はセブリングの16インチホイールを履くほか、ブラック調のシル・トリム・ストリップによって低重心感を演出し、ダイナミックな走りを予感させるアレンジにまとめられた。インテリアもアップグレードされているが、そのコストパフォーマンスはかなり高いようだ。

画像: Beats

Beats

新型ポロから新たにカタログモデルとして加わった「Beats」は、若いユーザー層をターゲットとした、オーディオブランドとのコラボレーションだ。「Beats Audio」は、アメリカの音楽プロデューサーであり人気ラッパーでもある、ドクター・ドレーことアンドレ・ロメル・ヤングが作り上げたブランドで、とくにヘッドフォンの高いクオリティには定評があるという。

新型ポロでは、トータル出力300ワットというハイスペックなサウンドシステム(他のグレードでもオプションで装備できる)で、好きな音楽を目一杯楽しむことができる。ほかにもドアミラーハウジングがブラック塗装されたり、ボンネットとルーフ部に専用デカールがついたり、エクステリアの印象はより若々しい。インテリアはダッシュパッドが上質なベルベットレッドで彩られているほか、専用デザインのスポーツシートなども装備される。アルミホイールは16インチだ。

フレッシュな新色も含めて14色を展開。ライン系の違いを検証。

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Rライン

ボディカラーはなんと14種類。新鮮な印象を与えるニューカラーが、豊富に揃っているという。ダッシュパッドは17タイプ、シート表皮は11種類もの異なるタイプが設定された。お好みのオプションと組み合わせれば、それこそバリエーションは無限大と思えるほど広がる。

ちなみにドイツでの販売価格は、フロントアシストを標準装備したベーシックなトレンドラインが、12,975ユーロ(日本円では約160万円)からのスタートとなっている。これはかなり価値ある魅力的な価格設定と言っていいだろう。

新型ポロ 主要「ライン」系ラインナップ解説
◎Trendline:トレンドライン
ベースグレードだが、装備は充実。LEDデイライト、フロントアシストモニタリングシステム(シティエマージェンシーブレーキ機能付)などが標準装備となっている。歩行者の動きまでモニタリングする機能は、徹底した安全性へのこだわりにほかならない。ホイールは14インチとなる。
◎Comfortline:コンフォートライン
最新のインフォテインメントシステムに加え、緻密に車室環境を守ってくれる空調機能や、かゆいところに手がとどく運転支援システム、さらにはちょっと便利な前後ウインドーのワンタッチ開閉機構など、機能性に富んでいる。さまざまな操作系が組み込まれる多機能ステアリングホイールも、使い勝手がよさそう。ホイールは15インチだ。
◎Highline:ハイライン
ハイラインの装備として注目したいのは、フロントドアやインストルメントパネルにまわりに配されたホワイトLEDのイルミネーションやレザートリムを配したシフトレバー、ブレーキレバーなどが生む上質感だろう。先進装備としては、パークディスタンスコントロールが標準装備となる。「サロウ」と名付けられた15インチアルミホイールも標準となるようだ。

1.5Lの新世代ガソリンユニットTSI EVOは150psを発揮

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欧州仕様のパワートレーン・ラインナップは、9種類。そのうち、ガソリンエンジンは4種類で、1.0L 直列3気筒のMPIは48kW[65ps]がもっともベーシック、気筒休止機能(ACT)を備えた新世代のガソリンユニットTSI EVOは直列4気筒1.5Lで110kW[150ps]となる。すべてストップ&スタートシステムとエネルギー回生モードを装備している。さらにトップグレードのGTIには、147kW[200ps]の2.0L 直列4気筒が搭載される。

日本への導入は明らかにされていないが、1.6LのDSGディーゼルエンジンは59kW[80ps]版と70kW[98ps]版の2タイプを設定。ほかに初めて天然ガスエンジンも搭載されているという。

新型ポロ パワートレーンラインナップ(欧州仕様)
◎天然ガス仕様
• 1.0 TGI with 66 kW / 90ps, 5-speed gearbox
◎ガソリンエンジン
1.0 MPI with 48 kW / 65ps, 5-speed gearbox
1.0 MPI with 55 kW / 75 ps, 5-speed gearbox
1.0 TSI with 70 kW / 95 ps, 5-speed gearbox / 7-speed DSG
1.0 TSI with 85 kW / 115 ps, 6-speed gearbox / 7-speed DSG
1.5 TSI with 110 kW / 150 ps, 6-speed gearbox / 7-speed DSG
2.0 TSI with 147 kW / 200 ps, 6-speed gearbox / 7-speed DSG
◎ディーゼルエンジン
1.6 TDI with 59 kW / 80 ps, 5-speed gearbox
1.6 TDI with 70 kW / 95 ps, 5-speed gearbox / 7-speed DSG

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