TOYOTA GAZOO Racingにとっての2017年ル・マン24時間は、苦難のレースに終わった。3台体制で臨んだレースだったが、深夜に7号車と9号車の2台を失い、8号車もトラブルのため一時54位まで後退。後半戦、懸命に追い上げた8号車は9位でチェッカーを受けた。優勝はポルシェ919ハイブリッドの2号車。ポルシェチームはル・マン24時間レースにおいて3連覇、計19回目の優勝を飾った。
画像: 優勝を飾ったポルシェ2号車のアール・バンバー(ニュージーランド)、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)、ブレンドン・ハートレイ(ニュージーランド)組。

優勝を飾ったポルシェ2号車のアール・バンバー(ニュージーランド)、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)、ブレンドン・ハートレイ(ニュージーランド)組。

トヨタを襲った悪夢

序盤はポールポジションからスタートしたTOYOTA TS050 HYBRIDの7号車がハイペースで飛ばし、後続とのリードを広げていく展開となる。夜間走行に入るまでは1(7号車)、2(8号車)、4位(9号車)を走行していたTOYOTA GAZOO Racingの3台だったが、その後、続けて悪夢が襲う。

午後11時前、8号車がフロントモーターまわりのトラブルで長時間のピットイン。さらに深夜1時前、首位を快走していた7号車がクラッチトラブルでコース上にストップ。その直後には2位にポジションを上げた9号車も他車に追突され駆動系にダメージを負ってコース脇に車両を停めた。TOYOTA GAZOO Racingは、立て続けに起きたアクシデントにより、首位争いをしていた2台を一気に失うこととなってしまった。

画像: ポールポジションからスタートしてレースを10時間リードしたトヨタTS050 HYBRIDの7号車だったが、クラッチトラブルでリタイア。

ポールポジションからスタートしてレースを10時間リードしたトヨタTS050 HYBRIDの7号車だったが、クラッチトラブルでリタイア。

小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ステファン・サラザンのTS050 HYBRID 7号車は、史上最速のコースレコードでポールポジションを獲得し、最大目標であった初勝利へと大きな期待と共にスタートから10時間にわたってレースをリードした。しかし、深夜の1時15分、小林可夢偉がドライブ中にクラッチトラブルでコース上にストップその夢は消えた。

画像: 予選5位からスタートしたトヨタ TS050 HYBRID 9号車は、アクシデントによる車両破損により、ピットを目指したもののあと一歩及ばずリタイアとなってしまう。

予選5位からスタートしたトヨタ TS050 HYBRID 9号車は、アクシデントによる車両破損により、ピットを目指したもののあと一歩及ばずリタイアとなってしまう。

国本雄資、ニコラス・ラピエール、ホセ・マリア・ロペスの9号車もアクシデントによりレースを終えることとなった。7号車がリタイアした直後、9号車は後方からLMP2車両に追突され、左リアタイヤのパンクと、油圧系統にダメージを負ってしまう。これにより、9号車はシフトチェンジができず、ピットまで残りわずかのところまで来ていたものの最後は走行できなくなり、午前1時35分にリタイアとなった。

画像: トラブルで一時は総合54位まで順位を落としたものの、最後は9位でチェッカーを受けたトヨタ TS050 HYBRID 8号車。

トラブルで一時は総合54位まで順位を落としたものの、最後は9位でチェッカーを受けたトヨタ TS050 HYBRID 8号車。

中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの8号車は、序盤7号車に次ぐ2位を走行していたが、8時間を迎える直前、フロントモーターにトラブルが発生、モーターとバッテリの交換を余儀なくされたが、チームは決して諦めることなく、2時間にわたる修復作業で再び8号車をコースへと復帰させた。29周遅れ、54位でレースに復帰した8号車は全体最速ラップタイムを叩き出すなど、懸命の追い上げを見せ、9位でチェッカーを受けた。

終わってみればやっぱりポルシェは強し!

画像: 終わってみればやっぱりポルシェは強し!

対するポルシェチームも安泰だったわけではない。トヨタ7号車が戦線を離脱してから10時間以上レースをリードしていたポルシェ919ハイブリッドの1号車は、午前11時過ぎにコース上でストップしてしまう。

一方の2号車は土曜日の18:30時点でフロントアクスルドライブのトラブルのため、1時間5分に及ぶ修復作業が必要となり、18ラップの遅れをとってしまう。しかし、チームが一丸となって戦った結果、総合順位56位から徐々に順位を挽回していく。そしてついに残り1時間の時点でトップに浮上。そのまま優勝を飾ることとなった。

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