2017年を代表するもっとも優れたエンジンとして、フェラーリの3.9L V8ツインターボエンジンが選ばれた。昨年に続いて2年連続優勝という快挙だ。ほかのカテゴリーでも受賞するなど、フェラーリのパワーユニットに対する評価は非常に高い。創立70周年を祝う素敵なアニバーサリー プライズとなった。
画像: Ferrari 488 GTB - Powertrain www.youtube.com

Ferrari 488 GTB - Powertrain

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911やi8、RS3などなど豪華な顔ぶれと頂点を競った

画像: 形式 V8 - 90°ターボ ドライサンプ 総排気量 3.902 cm3 ボア & ストローク 86,5 x 83 mm (3.4 x 3.3 in) 最高出力 492 kW (670 CV) at 8000 rpm 最大トルク 760 Nm at 3000 rpm in VII gear 比出力 172 cv/l 圧縮比 9.4:1  auto.ferrari.com

形式 V8 - 90°ターボ ドライサンプ
総排気量 3.902 cm3
ボア & ストローク 86,5 x 83 mm (3.4 x 3.3 in)
最高出力 492 kW (670 CV) at 8000 rpm
最大トルク 760 Nm at 3000 rpm in VII gear
比出力 172 cv/l
圧縮比 9.4:1

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「International Engine of the Year」は、英国の出版社「UKPI Media&Events」社が主催するエンジンに特化したアウォードで、1999年からスタートした。本誌でおなじみの河村康彦氏など日本人も含め、世界30数カ国から80人を超えるジャーナリストが審査に参加している。

ちなみに2013年から2015年まではフォードのエコブーストが3年連続でイヤーエンジンに輝いていることでもわかるとおり、必ずしもパワーが凄いとかプレミアム性に富んでいるといった基準で、選ばれるワケではない。裏返せばさまざまな要素を含めて、フォラーリエンジンの総合力の高さが評価された、ということ。2年連続受賞には、確かに大きな価値があるのだ。

このアウォードを創設したトニー・ロビンソン氏は、いわゆるエコでも実用でもないスーパーカー用ハイパフォーマンスエンジンが、2年連続で総合トップを受賞したことに対し、こんな賛辞を贈っている。「フェラーリV8は驚異的なパワーデリバリー、精密さ、ドライバビリティ、そして最高のサウンドを備えています。遠からず、このエンジンは傑作として永久に記憶されることでしょう。私は、すでにそう思っています」

画像: このV8エンジンは、わずかに排気量を落とした仕様がGTC4ルッソなどにも搭載されている。(写真:赤松 孝)

このV8エンジンは、わずかに排気量を落とした仕様がGTC4ルッソなどにも搭載されている。(写真:赤松 孝)

70年目のV12エンジンも、カテゴリー賞を獲得

画像: Ferrari F12tdf - Focus on powertrain www.youtube.com

Ferrari F12tdf - Focus on powertrain

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2017年のトップを争ったのは、得票数上から2位がポルシェ911の水平対向6気筒ターボ、3位がBMW i8の3気筒ハイブリッド、さらにアウディRS3の2.5L 5気筒ターボなどが続く。9位には同じくフェラーリの、F12などに搭載されている6.3L V12エンジンがランクインしている。

このV12ユニットもまた、アウォードの常連だ。「4L超」のカテゴリー賞を、やはり2年連続で受賞している。フェラーリは公式リリースの中で「1947 年、Cavallino Rampante(跳ね馬)の輝かしい歴史は、V12エンジンによって始まりました。それだけに70年目を迎えた今年、改めてV12エンジンが重要な賞を受賞したことは、大きな意義があります」と、また格別な喜びの気持ちを表現している。

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