ポルシェ911 GT3はレーシングカーと同じサーキットで開発され、生産ラインも同じ。最新型のスペシャルモデルは、歴代でもっともバランスの優れたモデルに仕上がっている。(後編)前編を見逃した方はこちらから→http://web.motormagazine.co.jp/_ct/17095283
文:島下泰久/写真:ポルシェ・ジャパン

ポルシェ911 GT3のフラット6の吹け上がりと秀逸な快適性に感服する

高速道路ではPDKの左シフトパドルを引き、MTならば軽いクラッチペダルを踏み込み、“カチッ”と確実なタッチのシフトレバーを操作してシフトダウンし、前が空くたびにひたすらアクセルペダルを踏み込みたくなってしまった。

サーキットで単独走行はできなかったのだが、それでもモータースポーツのレジェンドといわれるヴァルター・レアル氏が先導してくれての走行に文句があるハズがない。

画像: ポルシェ911 GT3のフラット6の吹け上がりと秀逸な快適性に感服する

とにかく感動的なのはエンジンの吹け上がりとパワー感で、9000rpmまでキッチリ引っ張ると、まさに突き抜けるような快感を味わえる。PDKの変速スケジュールは完璧で、Dレンジのままでも十分と感じられたほど。一方、MTもスポーツモードなら自動ブリッピング機能が働くので、不安なくサーキットを楽しむことができた。

一般道で高い快適性に感心させられたシャシが、ここでは素晴らしい路面追従性で唸らせた。ターンインはシャープで、それでいてスタビリティは盤石。トルクベクタリングを行う「PTVプラス」の効果もあり、立ち上がりではいち早くアクセルペダルを踏み込めるから、とにかく爽快。縁石を突破した時も、しなやかに入力を受け止めて姿勢変化を最小限に抑えてくれるから、安心して全開走行に挑むことができた。

冒頭に、GT3も18年を経て大人になったと書いたが、洗練の一方で特有の刺激性がまったく失われることなく、むしろ鋭さが増していることに嬉しくなってしまった。

国際試乗会を終えて帰国した後、新型911 GT3がニュルブルクリンク北コースで7分12秒7のラップタイムを記録したと公表された。昨秋は天候不順でアタックできず、発表会でタイムを公表することができなかったのだそうだ。ともあれ、そのパフォーマンス、走りの刺激は圧倒的。何よりGT3が、18年を経てなお、911 GT3らしさを貫き続けている、その姿勢に感服させられたのである。

ポルシェ 911 GT3 主要諸元(EU準拠)

●サイズ:全長4562×全幅1852×全高1271mm ●ホイールベース:2457mm ●車両重量:1430kg ●エンジン:水平対向6気筒 DOHC・3996cc ●エンジン最高出力:368kW(500ps)/8250rpm ●最大トルク:460Nm/6000rpm ●駆動方式:RR ●トランスミッション:7速DCT(PDK)

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