最近のフォルクスワーゲン車は、質実剛健な伝統を受け継ぎながらも、洗練されたデザインが光る。その極みとも言えるのが“アルテオン”。GTとしての才覚も、フラッグシップにふさわしい仕上がりだ。(後編)
前編を見逃した方はこちらから→http://web.motormagazine.co.jp/_ct/17106877
文:竹花寿実(Kimura Office)/写真:Kimura Office、Volkswagen AG

アルテオンはフラッグシップに相応しくハイテク装備を満載する

装備面にも、最新テクノロジーがふんだんに盛り込まれている。全車にLEDヘッドライトが標準装備となっているほか、ナビ情報に連動して早めにコーナーの先を照らすダイナミックコーナリングライト機能付アクティブライティングシステムや、ステアリングを自動的に制御して衝突を避ける第2世代のエマージェンシーアシストも設定、優れた安全性と快適性を実現した。

今回はまず、日本市場への導入が予定されている2.0TSI 4モーション Rラインで郊外へ向かった。最高出力280ps、最大トルク350Nmの2L直4直噴ターボ+7速DCT(DSG)のパワートレーンを搭載した4WDモデルだ。

画像: 試乗車は専用パーツや20インチアルミホイール、ダイナミックウインカーなどを装備したRラインパッケージだ。

試乗車は専用パーツや20インチアルミホイール、ダイナミックウインカーなどを装備したRラインパッケージだ。

新しい可変ダンパーを備えたアダプティブシャシーコントロール(DCC)は、コンフォート、ノーマル、スポーツのプリセットされたセッティングのほかに、インディビデュアルモードでは15段階もの調整が可能。ソフトなセッティングにすると、とても滑らかな乗り味を感じさせてくれる。一方、もっともスポーティなセッティングでは、路面からの突き上げを強く感じることも。キャビンにボコボコという振動音が共鳴してしまうあたりも、改善ポイントだ。

走りはとてもパワフル。DCTの変速もスムーズかつ正確で扱いやすい。コーナリング時はしっかりとしたスタビリティが感じられるところも気に入った。まだテストしていないが、FFモデルも楽しみだ。

日本上陸の予定はないけれど、2L直4ディーゼルターボを搭載する2.0TDL 4モーション エレガンスは非常にいい印象だ。こちらは最高出力こそ240ps/4000rpmだが、500Nm/1750-2500rpmの最大トルクを発生しているだけあって、とても乗りやすい。静粛性も文句なく高く、走りに上質感が漂う。グランドツアラーとしての性能は、おそらくこちらの方が上だろう。

速く快適で実用性も高く、ハイテク装備満載のアルテオンは、「大衆車ブランド」であるフォルクスワーゲンのイメージを突き破る可能性を、確かに秘めていた。

日本に上陸予定の2.0TSI 4モーションのドイツにおける価格は、19%の付加価値税込みで4万9900ユーロ(約620万円)からだが、これは競合モデルに真っ向から勝負を挑む戦略的な価格。プレミアムカー市場にどこまで食い込めるか、とても興味深い。日本では年内に発売される予定だ。

フォルクスワーゲン アルテオン 2.0 TSI 4モーション主要諸元(EU準拠)

●サイズ:全長4862×全幅1871×全高1450mm ●ホイールベース:2837mm ●車両重量:1716kg ●エンジン:直列4気筒 DOHC・1984cc ●エンジン最高出力:206kW(280ps)/5100-6500rpm ●最大トルク:350Nm/1700-5600rpm ●駆動方式:4WD ●トランスミッション:7速DCT

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.