ポルシェが新型カイエンを発表した。すべてが新しくなったこのSUVは9月12日からのフランクフルトショーで一般公開されるが、その前に概容をお伝えする。
画像: 新型ポルシェ カイエン。ベースモデルだが従来よりプラス40psの最高出力340psのエンジンを積む。

新型ポルシェ カイエン。ベースモデルだが従来よりプラス40psの最高出力340psのエンジンを積む。

軽量化と新エンジンが目玉

ポルシェが第3世代となる新型カイエンを発表した。いまやポルシェの屋台骨を支える存在となったカイエンだが、その初代は2002年にデビュー、第2世代は2010年に登場、そして2017年8月、この第3世代の発表となった。

新型カイエンは全面的に新開発されたもので、まずシャシは一新されている。ホイールベースは2895mmで従来モデルと変わらないが、キャビン部分が63mm伸び車高は9mm下げられた。全長は4918mmとなり従来より60mmあまり長くなっている。そして、ラゲッジルーム容量は100L増えて770Lになっている。

画像: 新型ポルシェ カイエンS。2.9L V6ツインターボの新エンジンを搭載する。

新型ポルシェ カイエンS。2.9L V6ツインターボの新エンジンを搭載する。

そして、タイヤは前後サイズが異なるものとなり、さらに911、パナメーラと同様にリアアクスルステアリングを備えた。これによりコーナーで俊敏性と高速での車線変更時の安定性を増すとともに回転半径が小さくなり、取り回しがよくなった。

さらに標準装備されたアクティブ制御の4WDシステム、4Dシャシーコントロール、3チェンバーエアサスペンション、PDCC(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロールシステム)によって、オンロード性能が向上したという。また、こうしたシステムも標準装備したにもかかわらず、カイエンの車両重量は約65kg軽量化されている。

まずラインナップされたのは、最高出力340psの3Lターボエンジンを搭載する“カイエン”と、新開発された最高出力440psの2.9Lツインターボエンジンを搭載する“カイエンS”だ。最高出力は従来モデルより、それぞれプラス40ps、プラス20psとなっている。さらにこれらのエンジンに組み合わされる新しいトランスミッション、ティプトロニックSにより、オフロードでの走行性能と高速領域での燃費性能の向上が図られたそうだ。

画像: 大型のPCMディスプレイが目立つ。

大型のPCMディスプレイが目立つ。

スタイリングはキープコンセプトだが、フロントでは大型のエアインテークとLEDヘッドライト、リアは911に相通じる左右が繋がって見えるコンビネーションランプが特徴的だ。インテリアでは大型ディスプレイとなったPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)がセンターに大きなスペースを占め、メーターナセルにはお約束どおり5連メーターが収まる。

さて、この新型ポルシェ カイエンは、9月12日からのフランクフルトショーで一般公開されることになる。初代、第2世代に続いて、ポルシェの屋台骨を支えることになるのだろう。

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