現行Z34型は2008年12月に登場したから、およそ9年近く発売されている長寿モデル。7月16日に一部改良が行われた。今回はヘッドランプの意匠変更などに加え、遮音性を向上したフロントガラスの採用など行っている。モータージャーナリスト、岡本幸一郎氏がレポートする。
画像: 試乗車はバージョンST、7速ATモデル(521万2080円)。

試乗車はバージョンST、7速ATモデル(521万2080円)。

画像: 東京湾アクアラインを走行するフェアレディZ。注目度は高い。

東京湾アクアラインを走行するフェアレディZ。注目度は高い。

熟成されたスポーツマインド。GT性能も向上した

今回の変更点は、まずエクステリアデザイン。前後ランプのハウジングを黒くして輪郭を強調するとともに、ドアハンドルやリアバンパー下部を黒くしたことで、より精悍な印象となった。また、スポーティグレードには新デザインの19インチアルミ鍛造ホイールが装着された。

ボディカラーに新設定された  試乗車のボディ色「カーマインレッド」も、「宝石のような鮮やかさと華やかさを併せ持ち…」というリリースの記述のとおり、見る角度によって表情の変わる、これまでの赤とはひと味違う印象深い赤だ。

装備面では、車内からバックドアを開けることのできるスイッチが付いた。これはやっぱりあったほうが絶対に便利だ。さらに、遮音性を向上したフロントガラスが採用された。ドライブするとたしかに静粛性が高まっていることがわかる。

画像: 今回の一部改良で、車室内からバックドアを開けることができるようになった。

今回の一部改良で、車室内からバックドアを開けることができるようになった。

画像: 7速ATモデルはパドルシフト標準装備。コラム直付けでハンドルと一緒に回らないタイプ。

7速ATモデルはパドルシフト標準装備。コラム直付けでハンドルと一緒に回らないタイプ。

画像: 調整幅が広いスポーツシート。現行Zは2シーターとなる。

調整幅が広いスポーツシート。現行Zは2シーターとなる。

稀少な大排気量・自然吸気エンジンを豪快に回す愉しさ

今回、走行性能に関する変更は伝えられていないが、微妙に乗り心地が良くなっていたり、ステアリングの切り始めの応答がより素直になって曲がりやすくなったいるなど、従来との違いを感じた。いまや貴重な3.7LのV6自然吸気エンジンは、相変わらず豪快なフィーリングが身上。こちらも心なしか振動が減って吹け上がりがスムーズになったような気がした。

画像: 今となっては稀少な大排気量自然吸気のVQ37VHRエンジン。3.8ℓで336ps/365Nmを発生。

今となっては稀少な大排気量自然吸気のVQ37VHRエンジン。3.8ℓで336ps/365Nmを発生。

オススメは、せっかくZに乗るなら、上級かつスポーティなバージョンSTが本命だろうが、他のグレードを選んで自分好みにカスタマイズするもまたよし。

トランスミッションについては、Zの良さはATでも十分に味わえるが、今回クラッチが改良されたMTも捨てがたい。シフトチェンジ時に自動的にエンジン回転数を合わせてくれる機能も付くので、MTを選ぶハードルはグンと下がるってもんだ。

さらに走りを求める人には、知ってのとおり専用の内外装の仕様やチューニングを施したNISMOも用意されている。今回、標準装着するタイヤの銘柄が変更されたのもニュースだ。

このように日本を代表するスポーツカーであるZが、より魅力的に進化した。登場からまもなく9年が経つが、まだまだ現役バリバリだ!

■文:岡本幸一郎/■写真:伊藤嘉啓

画像: 試乗車のボディ色「カーマインレッド(CM)」は新色。19インチアルミ鍛造ホイールも新デザインとなる。

試乗車のボディ色「カーマインレッド(CM)」は新色。19インチアルミ鍛造ホイールも新デザインとなる。

画像: レポーターの岡本幸一郎氏。

レポーターの岡本幸一郎氏。

フェアレディZバージョンST 主要諸元

●サイズ=4260×1845×1315mm ●車両重量=1540kg ●エンジン=V6DOHC 3696cc ●最高出力=336ps/7000rpm ●最大トルク=365Nm/5200rpm ●JC08モード燃費:9.1km/L ●521万2080円

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