MINI クーパーSのスポーツ性とSUV、さらにプラグインハイブリッドを融合させたモデルが、MINI クーパーS E クロスオーバー オール4である。このMINI初のPHEVモデルにさっそく試乗することができた。

MINI クーパーS E クロスオーバー オール4は、ブランド初のPHEVモデル

日本だけでなく世界でも絶好調の販売を続けるMINIクロスオーバー。2017年2月のフルモデルチェンジによって、ひとまわり大型化したボディをまとい、居住性や実用性、さらには静粛性までも大幅に向上させ、その性格をプレミアムな方向へ大きく歩みを進めた。

発表当初からディーゼルエンジンを搭載した3モデルに加え、PHEV(プラグインハイブリッド)のパワートレーンを搭載したMINI クーパーS E クロスオーバー オール4の導入も予告されていた。そして2017年7月6日、その販売がついに始まった。

画像: MINI クーパーS E クロスオーバー オール4の静粛性は高い。ロードノイズだけでなく、1.5L直3ターボエンジンのサウンドもあまり聞こえてこない。

MINI クーパーS E クロスオーバー オール4の静粛性は高い。ロードノイズだけでなく、1.5L直3ターボエンジンのサウンドもあまり聞こえてこない。

BMW X1や2シリーズアクティブ/グランツアラーと同じ“UKL2プラットフォーム”を採用するMINIクロスオーバーゆえ、搭載するパワートレーンも225xeiパフォーマンスアクティブツアラーと共通。136ps/220Nmを発生する1.5L直3ターボエンジンはフロントタイヤの駆動を、リアに搭載された88ps/165Nmを発生するモーターはリアタイヤの駆動をそれぞれ担当する。

エンジンとモーターのシステム合計の最高出力/最大トルクは224ps/385Nmとなる。これは2L直4ターボエンジンを搭載するハイパフォーマンスモデル、JCWクロスオーバー(231ps/350Nm)とほぼ同等の数値。車両重量が140kg重いぶん、加速性能ではやや引けをとるものの“クーパーS”らしい鋭い走りだ。

画像: クーパーS E クロスオーバー オール4の外観はクーパーS D クロスオーバーと大きく違わないが、PHEVモデルを主張するイエローのエンブレムがいくつか追加されている。

クーパーS E クロスオーバー オール4の外観はクーパーS D クロスオーバーと大きく違わないが、PHEVモデルを主張するイエローのエンブレムがいくつか追加されている。

画像: 2017年2月のフルモデルチェンジによってボディを大型化し、居住性は大幅に向上した。

2017年2月のフルモデルチェンジによってボディを大型化し、居住性は大幅に向上した。

試乗では会社の駐車場でバッテリーを満充電にして、およそ100kmほど先のワインディングを目指す。ワインディングで加速性能を存分に味わうため、道中の高速道路で電力をなるべく消費しないよう“セーフバッテリーモード”を選択。追い越しもせずゆっくりと向かう。

この走行モードはバッテリー残量を約90%に維持してくれるというもので、これ以外にも普段はモーターだけで走行して250Nm以上のトルクが必要になるとエンジンを始動させる“オートeDriveモード”、満充電時に42.4km(JC08モード)のEV走行ができる“マックスeDriveモード”の3つを備えている。

ワインディングに到着すると、さっそくアクセルペダルを踏み込んだ。すると、車両重量1770kgのコンパクトSUVとは思えないほどの加速力を見せる。しかもクーパーSの名のとおり引き締められた足まわりのおかげで軽やかにコーナーを抜け、山頂まで常に愉しい時間であった。

余韻に浸りながらバッテリー残量を確認してみると30%と表示されたので、回生ブレーキで充電するため山道を下る。すると50%まで回復したので、もう1往復はイケそうだ。

と、ここまで愉しんでおいていまさらだが、このクルマで3ドアのMINIに通じるゴーカート感覚を味わえるかというと、その印象はほとんどない。強力なパワートレーンとPHEVならではの静粛性の高さ、車両重量や足まわりの設定などから、まるで背の高いプレミアムスポーツセダンを運転しているかのような重厚で落ち着いた走りを味わわせてくれる。ワインディングを駆け抜けるのもいいが、高速道路でのクルージングの方が似合っているのかもしれないと、そんな印象を受けた。

試乗後にこのクルマのカタログを読んでいたら、その冒頭にこんな一文を見つけた。「あなたはいったい誰なのか」と。カタログ製作者の意図とは異なるかもしれないが、従来のMINIのラインナップとは違うキャラクターづけから、この言葉と同じようなことを感じていた。クーパーS E クロスオーバー オール4は、MINIの新境地を切り開いていく存在なのかもしれない。

主要諸元〈MINIクーパーSEクロスオーバーオール4〉
全長×全幅×全高=4315×1820×1595mm ホイールベース=2670mm 車両重量=1770kg エンジン=直3DOHCターボ+電気モーター 1498cc 最高出力=100kW(136ps)/4400rpm 最大トルク=220Nm(22.4kgm)/1400-4300rpm モーター最高出力=65kW(88ps)モーター最大トルク=165Nm(16.9kgm) トランスミッション=6速AT 駆動方式=4WD JC08モード燃費=17.3km/L タイヤサイズ=225/50R18 車両価格=4,790,000円

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