2013年のジュネーブ国際モーターショーでコンセプトカーが公開され、2015年の東京モータショーにも登場したトヨタ i-ROAD。電気自動車(EV)で三輪、しかも後輪を操舵するというちょっとかわった特色を持つ超小型モビリティに試乗することができた。

今回は記事を3回に分け、第1回クルマ紹介編(本記事)、第2回試乗編第3回動画編(2017年10月14日公開)でお送りします。

普通自動車免許さえ持っていれば誰でもi-ROADに試乗できるようになったぞ!

トヨタや日産、ホンダなど、日本の自動車メーカーが開発・実証実験を進めている超小型モビリティ。街中でセブンイレブンの宅配車両(トヨタ車体のコムス)や観光地で走っている小型EVを見たことがあるという人も多いのでは? 一般ユーザーに販売されているモデルもあるが、現段階では企業や市区町村での使用が主なところだ。

画像: トヨタ i-ROADは数ある超小型モビリティの中でもひときわスマートだ。

トヨタ i-ROADは数ある超小型モビリティの中でもひときわスマートだ。

さて、これらよりもさらにひとまわり小さく、1人乗り(2人乗りもある)としたモデルが今回試乗したトヨタ i-ROADだ。ボディサイズは全長×全幅×全高=2345×870×1455mmとなり、これまでに登場した四輪の超小型モビリティより全幅で約200〜400mmもスマートになっている。見るからにコンパクトだ。

画像: トヨタ i-ロードの後輪は、まるでフォークリフトのような動き。慣れるまでに少し時間がかかりそうだ。

トヨタ i-ロードの後輪は、まるでフォークリフトのような動き。慣れるまでに少し時間がかかりそうだ。

大きな特徴は“後輪1輪の三輪車”で“後輪操舵”だということ。その最大のメリットは小まわり性能の高さで、最小回転半径は2.3mという驚異的な数値を記録している。これはトヨタ ヴィッツやアクアなど、一般的なコンパクトカーの約半分の数値だ。しかもコーナーでは、バイクのように車体を傾けながら曲がっていく独特のスタイル。そのため、前の2輪はバイク用のように細く、前から見るとUの字を描いている特注品なのだという。

駆動は前輪ふたつのホイールに組み込まれたインホイールモーター(最高出力は2kW×2)が担当し、最高速は60km/h。家庭用の200V電源から約3時間で満充電となり、市街地を約30km走行できるという。座席後方にちょっとしたスペース(2人乗り用のシート)があるのでちょっとした買い物にも対応できそうだ。

このトヨタ i-ROAD、実はまだ製品版ではなく、東京やフランス・グルノーブルで実証実験を行っているところなのだ。そんな試作車をいち早く体験することができるプログラムが2017年10月から名古屋で始まった。平日の火・水・木曜日に開催され、座学と実技による講習の後、名古屋市内の公道を周遊できるという体験プログラムだ。HP(https://drivetogo.jp/i-road/)にある電話番号から申し込みができる。

このプログラムに参加するため、私は名古屋へ向かった。

■トヨタ i-ROAD 主要諸元

●全長×全幅×全高=2345×870×1455mm ●車両重量=300kg ●インホイールモーター最高出力:2kW(×2機) ●駆動方式=FF ●バッテリー:リチウムイオン電池 ●航続可能距離=市街地で30km(30km/h定常走行で50km) ●乗車定員:1人

今回は記事を3回に分け、第1回クルマ紹介編(本記事)、第2回試乗編第3回動画編(2017年10月14日公開)でお送りします。

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