トヨタが開発し、現在実証実験中の超小型モビリティ「i-ROAD」に誰でも試乗できるプログラムが2017年10月から名古屋で始まった。電気自動車(EV)で三輪、しかも後輪を操舵するというちょっとかわった特色を持つ超小型モビリティにいち早く試乗するため、新幹線で名古屋へ向かった。

今回は3回に分け、■第1回クルマ紹介編、■第2回試乗編(本記事)、■第3回動画編 でお送りします。

i-ROADのコーナリングは“愉しい”のひと言! まるでスキーのように軽やかに走る

試乗会場となっているのは、JR名古屋駅から徒歩12分ほどのところにあるトヨタレンタリース愛知 ささしまライブ東口店(愛知県名古屋市中村区名駅南4-3-1)だ。その屋上に3台の試乗車が置かれ、その前で車両の解説や操作説明を受ける。注意点は3つ。

後輪操舵のクルマは、ハンドルを切るとリアが曲がる方向とは逆にふくらみながら方向転換していくので、左右スペースに少し余裕を持つ必要があること。
一般的なクルマ(前輪操舵)よりも早めにハンドルを動かし始めないと、思いどおりに曲がれないということ。
ある程度の速度で走行中にハンドルを切るとクルマが自動で傾きながら曲がっていくので、その傾きに逆らわず進んでいくこと。

画像: i-ROADのコーナリングは“愉しい”のひと言! まるでスキーのように軽やかに走る

まずは車両感覚を得るため、屋上に特設されたコースで試乗する

フォークリフトのような後輪操舵の車両に乗ったことがあれば違和感はないのかもしれないが、低速での走り始めは新鮮でちょっと操作に戸惑う。しかしそれもすぐに慣れ、速度を少し上げていけばスラロームもスイスイと軽やかにこなしていく。

“車速とハンドル切れ角などを検知してクルマが自動で車体を傾けてくれるので、ひとが体重移動する必要はありません”という。はじめはすべてお任せで走っていたが、ひとも一緒におしりで体重移動した方が思いどおりに走れる気がする。“バイク感覚かな”と乗る前に想像していたが、リアで操舵する感覚はスキーに近いかもしれない。リズミカルにスラロームを走ることができる軽快さをぜひ味わってほしい。

公道で交通の流れに乗るのは容易。300kgという車体を、最高出力2kW×2機(約2.7ps×2)のインホイールモーターがグイグイと引っ張ってくれる。最大トルクは公表されていないが、モーター特有のトルクフルな走りを味わえるのだ。

あえてつらかった点を挙げるとすれば、エアコンがないということ。試乗した日の名古屋は10月とは思えない暑さ。最高気温29.6度を記録していたこともあって汗をかくほどだ。それでも走っていれば風が気持ちいいので暑さは気にならず、それよりも愉しさが勝っていた。

今後、トヨタはi-ROADをどうやっての展開していくのか

トヨタはこれからもi-ROADの実証実験を日本各地で続けていくのだという。観光地での足として、気軽に借りられるレンタカーとしてなどさまざまな導入方法を検討している。
また、現段階では一般ユーザーへの販売は予定していないようだが、首都圏では個人ユーザーへのモニター調査を実施しているというから、その可能性はあるかもしれない。
今後の展開が気になるところだ。

画像: 街中を走れば、小さいボディではあるがその珍しさやスタイリングなどから注目の的だ。

街中を走れば、小さいボディではあるがその珍しさやスタイリングなどから注目の的だ。

さて次回は試乗の模様を撮影した動画編をお届けします。

トヨタ i-ROAD体験試乗プログラムの申し込みについて

実施場所:トヨタレンタリース愛知 ささしまライブ東口店
住所:愛知県名古屋市中村区名駅南4-3-1
実施曜日:火曜、水曜、木曜日(休日・年末年始を除く)
実施時間:14:30〜15:30(1日ひと枠のみ)
HP:https://drivetogo.jp/
電話申し込み:052-485-8171

■トヨタ i-ROAD 主要諸元

●全長×全幅×全高=2345×870×1455mm ●車両重量=300kg ●インホイールモーター最高出力:2kW(×2機) ●駆動方式=FF ●バッテリー:リチウムイオン電池 ●航続可能距離=市街地で30km(30km/h定常走行で50km)

今回は3回に分け、■第1回クルマ紹介編、■第2回試乗編(本記事)、■第3回動画編 でお送りします。

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