マクラーレン・オートモーティブは顧客のあらゆるオーダーに応える部門、MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)を持っているが、そこが製作した特別なモデルが一部公開された。その「MSO R クーペ/スパイダー」を紹介しよう。
画像: 顧客の特別なオーダーによって製作された“MSO R Coupe”。

顧客の特別なオーダーによって製作された“MSO R Coupe”。

オーナーはどんな人物なのか

マクラーレン・オートモーティブは2010年にロードカーを製造することを目的に設立された会社で、まず2011年に“マクラーレン12C”を発表した。その後、毎年ニューモデルを投入するという計画は順調に推移しており、2017年は3月にスーパーシリーズの第2世代となる“マクラーレン720S”を発表。さらに6月のグッドウッド フェスティバル オブ スピードでスポーツシリーズでは初めてのコンバーチブル、570Sスパイダーを公開した。

そもそもが特別な存在であるマクラーレンのモデルだが、世界にはそれに飽き足らない人々がいることもまた事実。それに応えるのがMSOという部門で、今回、特別な顧客が独自に指定した仕様に基づいて製作されたのが、“MSO R Coupe”と“MSO R Spider”と名付けられた2台だ。

画像: “MSO R Spider”。パワートレーンはクーペと同仕様。

“MSO R Spider”。パワートレーンはクーペと同仕様。

この2台は内外装の基本的な部分とパワートレーンは同じ仕様だ。エンジンは3.8L V型8気筒 M838TLツインターボで最高出力は688ps、最大トルクは700Nm。このエンジンは675LTに搭載されているものと同じで、それをファインチューニングして最高出力をプラス13psとしている(最大トルクは変わらない)。

スタイリングではツインエレメントリアウイングが装着されているのがもっとも特徴的。さらにフロントバンパー、ボンネット、ルーバー付きフェンダー、サイドミラーのアームなどはMSOバーチャルカーボンファイバー製だ。ホイールは2台とも同じ5本スポークデザインだが、クーペはサテンブラック、スパイダーはグロスブラックの仕上げとなっている。

画像: インテリアはアルカンターラで仕立てられている。

インテリアはアルカンターラで仕立てられている。

インテリアにもかなり手が入れられている。全体にアルカンターラが使用されていて黒地に赤のステッチが入る。シートは逆で赤地に黒のステッチがあしらわれている。また、ハンドルは上部と下部はカーボンファイバー製で、グリップ部分はアルカンターラが使われている。さらにスイッチ類はグロスブラック、ベント部分はサテンブラック、ベゼルはカーボンファーバー製といった具合だ。

さて、この“MSO R”のベース車は何かと言えば675LTで、ボディワークはスーパーシリーズと比較して40%以上もダウンフォースを高められたもので、カーボンファイバーが採用されているなど、マクラーレンの中でも飛び抜けた存在である。

それがベースでさらに様々な特別仕様が施された“MSO R”は、いったいいくらで顧客の手に渡るのだろうか。もちろんそれは公表されていない。さらにこの顧客はなぜクーペとスパイダーの2台を同じ仕様にしたのか。どのように使い分けるのか。いや、ガレージにしまい込んでしまうのか。わからないことだらけである。しかし、こうした特別な世界は“謎”が多いものだと、納得するしかないのだろう。

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