晴れても雨でも灼熱のタイラウンド、分かれたタイヤ選択がレースに混乱をもたらします。そして有力チームに襲い掛かるトラブルやミス。そんな状況下で、最後まで走りきり生き残ったマシンとチームは?年間王者の資質が問われた過酷な1戦です。

眠れる獅子が目を覚ます

画像: ここまでシリーズ僅か1ポイントの21号車Audi R8がウェットで頭角を現わす

ここまでシリーズ僅か1ポイントの21号車Audi R8がウェットで頭角を現わす

画像: 昨年王者の最強プライベーター土屋エンジニアリング、Q1で19番手と奮わず

昨年王者の最強プライベーター土屋エンジニアリング、Q1で19番手と奮わず

画像: 両クラス制覇を成し遂げたかつての王者、GT300でカムバックポール

両クラス制覇を成し遂げたかつての王者、GT300でカムバックポール

ウェットコンディションとなった予選セッションでは、Q1,Q2共に21号車Hitotsuyama Audi R8 LMSがトップタイム。気温は高いがウェットという微妙なコンディションにダンロップタイヤがマッチした、と考えるのは早計。2、3番手には51号車JMS P.MU LMcor RC Fと55号車ARTA BMW M6のブリヂストン勢。4位には4号車グッドスマイル 初音ミクAMGのヨコハマタイヤ。そして5番手にDLユーザー61号車SUBARU BRZ R&D SPORTとタイヤメーカーのウェット性能は互角。その中でも、Q2で21号車 柳田真孝が出したタイムは2番手以下を1秒以上引き離すスーパーラップ。かつて両クラスを制覇した元王者が輝きを取り戻した瞬間。

SCスタート、分かれたタイヤ選択

画像: レースは2周のSCランの後リスタート

レースは2周のSCランの後リスタート

画像: トップは21号車R8の独走、2番手争いは4号車AMGが頭ひとつリード

トップは21号車R8の独走、2番手争いは4号車AMGが頭ひとつリード

スタート直前のスコール、そしてすぐさま強い陽射しが照りつけるブリーラム。しかし路面はまだ濡れている。グリッド上位5台はウェットタイヤを装着したが、6番手の3号車B-MAX NDDP GT-R、15番手33号車D'station Porsche、そして19番手スタートながらディフェンディングチャンピオンの25号車VivaC 86 MCがスリックタイヤで勝負に出る。しかし3号車GT-Rと25号車86MCはズルズルと順位を下げ、ついには周回遅れとなってしまう。

交錯するドライ&ウェット

画像: 周回遅れにしたはずの3号車GT-Rと25号車86MCのペースがトップ21号車Audi R8を上回る!

周回遅れにしたはずの3号車GT-Rと25号車86MCのペースがトップ21号車Audi R8を上回る!

画像: 路面状態の変化により11号車AMG(DL)、4号車AMG(YH)、55号車M6(BS)が2,3,4番手

路面状態の変化により11号車AMG(DL)、4号車AMG(YH)、55号車M6(BS)が2,3,4番手

急速に乾きだす路面、10数周目でウェットとドライタイヤのペースが逆転。スリックスタートのマシン達が息を吹き返す。一方、ウェットタイヤで走行する上位陣のポジションもタイヤメーカーのキャラクターにより変化し、2番手に11号車GAINER TANAX AMG GT3が。その中でいち早く16周目にスリックタイヤへ交換した61号車BRZだが、結局は27周目にトラブルでリタイヤとなる。そして19周目にドライバー交代とタイヤ交換を同時に行った51号車を皮切りに、上位陣は続々とピットインしルーティン作業を行う。

表彰台を巡る攻防

画像: 42周目に全車がルーティンのピットインを完了、51号車RC Fがトップに立つ

42周目に全車がルーティンのピットインを完了、51号車RC Fがトップに立つ

画像: 33号車Porscheが同一周回だと気づいた谷口信輝、これを抜き4号車AMGが再び2番手に浮上

33号車Porscheが同一周回だと気づいた谷口信輝、これを抜き4号車AMGが再び2番手に浮上

画像: 21号車R8はマシントラブルにより徐々にポジションダウン、45周目にピットインしリタイア

21号車R8はマシントラブルにより徐々にポジションダウン、45周目にピットインしリタイア

画像: テール・トゥ・ノーズの3位争いは33号車Porscheに軍配が上がる

テール・トゥ・ノーズの3位争いは33号車Porscheに軍配が上がる

上位陣がピット作業を完了した22周目の時点で、トップはスリックタイヤでスタートした33号車D'station Porsche。そのまま40周目のルーティン作業までレースをリードしたが、全車がピット作業を完了するとトップが51号車RC Fへと取って代わる。そして2番手となった33号車Porscheをバトルの末に4号車AMGが抜き去り51号車を追いかける。その後方でさらに55号車M6が33号車に襲い掛かる。だが55号車はコースアウトを喫し万事休す、表彰台を逃すこととなった。

ルーキーの活躍による今季2勝目

画像: GT300クラス最長の43周を走りきった坪井を中山が迎える

GT300クラス最長の43周を走りきった坪井を中山が迎える

画像: 左より中山雄一、総監督の影山正彦、そしてルーキー坪井翔

左より中山雄一、総監督の影山正彦、そしてルーキー坪井翔

画像: 左の2人「これでトップだな、ウン」右の2人「今夜は〇〇だな、What?」

左の2人「これでトップだな、ウン」右の2人「今夜は〇〇だな、What?」

GT300クラスは61周でチェッカー。51号車JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が4号車グッドスマイル 初音ミク AMGの猛チャージを振り切って今季の2勝目を挙げた。レースでは2位に甘んじたもののこれで4号車 谷口信輝・片岡龍也はドライバーランキングでトップに。51号車の2人も2位に急浮上。しかしポイント差は9pt、4号車の圧倒的優位の状態で最終戦に臨むこととなる。そして昨年の覇者25号車は15位でノーポイント、最終戦を前にして連覇は絶たれることとなった。

ドライバーズポイントランキング(上位3組)
1位 谷口信輝・片岡龍也組 65pt
2位 中山雄一・坪井 翔組 56pt
3位 黒澤治樹・蒲生尚弥組 52pt
チームポイントランキング(上位3チーム)
1位 GOODSMILE RACING & TeamUKYO 83pt
2位 LM corsa(No.51) 77pt
3位 K2 R&D LEON RACING 72pt

(PHOTO:井上雅行)

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.