2017年7月3日に大幅改良を受けたレヴォーグ。アイサイトばかりが話題になりがちだが、ここではスバル車特有の走りっぷりがどう改良されたのか、チェックしてみた。

ファン待望の“D型”が登場。その進化はアイサイトだけではない!

ビッグマイナーチェンジを受けたスバル レヴォーグとWRXに、進化したアイサイトが搭載された。車線中央維持と先行車追従が0〜120km/hで機能するようになったのだ。実用的で素晴らしい進化ではあるのは確か。しかし、この大幅改良でここばかりが注目されてしまうのはとても残念だ。実は操縦安定性や乗り心地も大幅に改良されているからだ。

今回の大幅改良でレヴォーグとWRXは“D型”になった。詳しい人であればその意味はすぐにわかるだろう。スバルはモデルデビューの1年目をA型、2年目をB型と年次改良を施していくメーカーであり、4年目のD型で“大幅”改良するのが通例になっている。わざわざD型になるのを待ってから買うユーザーもいるほど、良くなるのだ。

画像: ファン待望の“D型”が登場。その進化はアイサイトだけではない!

「足まわり改良したんでしょ?」と言いたくなるほど良くなった乗り心地。

と、そんなD型に進化したレヴォーグを連れ出して走りっぷりを確かめてみる。今回の試乗車、1.6 STIスポーツ アイサイトは専用チューニングされたビルシュタイン製のダンパー&スプリングを組み合わせ、さらに専用の本革シートやエクステリアを装備した1.6L水平対向4気筒ターボ搭載モデルの最上級グレードだ。

以前に試乗した、デビューほやほやのA型を思い返しながら高速道路を走ってみると、その違いはすぐにわかる。新型は明らかにマイルドな乗り味になっているのだ。これは運転席/助手席だけでの話ではない。後席に乗っても不快な突き上げ感や振動は感じられない。しかも、ただ柔らかいわけではなく、ビル足特有のしっかり感があるので速度を上げていっても不安に感じることはない。

画像: 「足まわり改良したんでしょ?」と言いたくなるほど良くなった乗り心地。

「うんうん、さすがはスバル。いい仕事してるなあ。よし、この線で原稿を書こう」と試乗中から頭の中で草案を考え始めていた。

ところが!である。試乗の後、ニュースリリースを読んで言葉を失った。そこには「フロント&リアサスペンションの改良(STIスポーツを除く)」という文言があったのだ。そんな…まさかの勘違いか?と冷や汗をかく。若干混乱した頭で「いやいや、スバルさん。ゴムブッシュとかピロボールとか交換したんでしょ? 意地が悪いなあもう」とテキトウな理由を考え始める。

それでも真偽を確かめないわけにはいかない。すぐさまスバル広報部に電話すると思わぬ答えが返ってきた。

「実はこういった問い合わせ多いんです。でも、今回の改良で1.6 STIスポーツと2.0 STIスポーツの2モデルは、足まわりの調整、ゴムブッシュの刷新、ボディ補強などは一切施していないんですよ。もし乗り心地がよくなったと感じたのであれば、その要因のひとつは“電動パワーステアリングの改良”だ、というのが開発陣の回答です」という。

一見、乗り心地との関連は薄そうな電動パワステだが、そのシステムや構造、特性などを刷新したことで“より人の操作・感覚に近いニュートラルな制御”になったというのだ。ドライバーの思ったとおりに動くということは、乗り心地の良さにもつながっているのかもしれない。

ニュースリリースだけではわからないこの違い、ぜひ体感してみてほしい。

■文:蔭山洋平/写真:小平 寛

■試乗したクルマ:レヴォーグ 1.6 STIスポーツ アイサイト

●サイズ=4690×1780×1490mm ●ホイールベース=2650mm ●車両重量=1560kg ●エンジン=対4DOHCターボ 1599cc ●最高出力=170ps/4800-5600rpm ●最大トルク=250Nm/1800-4800rpm ●駆動方式=4WD ●356万4000円

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