ブリヂストンは、東京医科歯科大学の川島健嗣教授と共同で、シニアの健康増進に貢献する歩行トレーニング装置の開発を開始した。この装置は体に装着した空気圧式ゴム人工筋肉で歩行動作をアシストまたは負荷を与えるもので、シニアの健康増進を目的とした体力向上トレーニングに活用することを想定している。
画像: 着脱しやすく、軽量で負担が少なく、そして適度な遊びがあり安全性が高いのが、ゴム人工筋肉を使った歩行トレーニング装置のメリットという。

着脱しやすく、軽量で負担が少なく、そして適度な遊びがあり安全性が高いのが、ゴム人工筋肉を使った歩行トレーニング装置のメリットという。

カギはブリヂストンが開発の「人工筋肉」

今回開発する装置は、ブリヂストンが開発している空気圧式ゴム人工筋肉(マッキベン型)と、川島教授が開発しているシステム制御技術からなり、ユーザーの身体に装着した人工筋肉で歩行をアシスト、または付加を与える内骨格型のトレーニング装置。

空気圧式ゴム人工筋肉は、ゴムチューブとそのまわりの繊維を筒状にくみ上げた補強層から構成され、ゴムチューブ内の空気を加減圧することで伸縮、ヒトの筋肉のような動きができるという。

なぜいま「歩行トレーニング装置」か?

日本の健康寿命は74.9歳、対して寿命は83.7歳。つまり、この健康寿命と寿命の差である9年間が、介護が必要な期間とのこと。

この9年間により、社会補償費用の増大や介護問題など、さまざまな高齢者に関わる社会問題が発生するのだが、そうした問題の解決に向けた取り組みが開発の理由だという。

つまり、歩行トレーニング装置により健康を維持し、身体機能低下の改善(体機能改善)することが、健康寿命を延ばすことによる社会保障費や介護など社会問題の緩和につながるのだ。

この歩行トレーニング装置を、シニアの健康増進のためのトレーニングに活用することを目指し、2018年には実用化に向けた実証試験を開始する予定だ。

画像: 20171214ブリヂストン歩行トレーニング装置 youtu.be

20171214ブリヂストン歩行トレーニング装置

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