カーデザインや空力においてエクステリアにおける突起物は小さいほうがいい。むしろ、なくなることが最良といえるだろう。例えばウインドーウオッシャーノズルとワイパーのボンネット下への格納、ドアミラーのカメラ化など、さまざまな方法で進んでいる。ではアンテナはどうだろう。将来なくなることはあるのだろうか。オーディオ関連や先進技術に詳しい会田肇氏に聞いてみた。

今後さらに重要性を増してくるアンテナ。ただ、露出しない方法も考えられる。

クルマ用のアンテナといえば、古くは固定式から伸縮式ロッドアンテナ、その後はポール型、フィン型へと移り変わり、よりスタイリッシュなものへと進化してきた。一方で、テレビアンテナはここには内蔵されず、ウインドーにプリントされたり、フィルムで貼り付けられるなど、目立たないものが多い。

では今後さらに進化して、突起物としてのアンテナがエクステリアからなくなることはありえるのだろうか。

画像: “なくならないのかな”と長年疑問に思っていたアンテナ。クルマの進化とともにさらに重要性が増してくる。

“なくならないのかな”と長年疑問に思っていたアンテナ。クルマの進化とともにさらに重要性が増してくる。

画像: ポール型のアンテナをフィン型に変更できるアフターパーツもたくさん出回っている。写真は純正のもの。

ポール型のアンテナをフィン型に変更できるアフターパーツもたくさん出回っている。写真は純正のもの。

残念ながら、すぐに実現することは難しいようだ。というのも、実はフィン型アンテナの中にはラジオやカーナビ用GPSなどいくつかの電波を受信するアンテナが内蔵されている。そして今後、受信できる電波をさらに増やしていこうという動きが活発化しているからだ。

それは、たとえばトヨタが中心となって進めている「ITSコネクト」が挙げられる。これはクルマとクルマ、あるいはクルマとインフラが相互に通信を行うことで、見通しの悪い交差点で対向車や歩行者の存在を確認できるようになるなど、より安全な走行を実現するシステムとして世界が競って普及を目指しているものである。

このシステムにクルマの制御を加えることで、自動運転の実現にも大きく貢献するものと期待されている技術でもある。つまり、クルマが進化すればするほどアンテナはむしろ必要不可欠なものに、そして存在価値はますます高まっていくのだ。

もちろん受信装置も日々進化している。アンテナをルーフ内に埋め込んで外部に露出しないように組み込まれる可能性もある。ただし、その場合はルーフを樹脂化することも考えなくてはならない。耐久性や製造コストなど、さまざまな課題が残されているので、すぐに実現する可能性は低いだろう。

ということで当面のところ、アンテナとはオシャレに付き合っていくのが良さそうだ。

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