スポーティなクルマを好む人々の目が旧車に向き、その結果が今の旧車人気と80〜90年代の旧車の高騰となって現れている。だが、自動車メーカーも手をこまねいているだけではない。ここ数年、国産メーカーは「ニスモ」「GR」「モデューロ」「STI」といったスポーツラインのシリーズ化やその手のクルマのラインアップ拡充に力を入れている。
画像: 月刊ホリデーオート 2018 年 2月号 より抜粋。

月刊ホリデーオート 2018 年 2月号 より抜粋。 

最近、目立った動きがあったのは日産だ。ニスモは内部でGT-Rなどをベースにしたレーシングカーなど競技向け車両の作成を担う「ニスモレーシング」と、ニスモとオーテックから選りすぐった技術者を集めた「ニスモカーズ」という2つのセクションに分離。ニスモカーズでは、コンパクトカーやミニバンなどの市販車をベースにスポーティに仕立てた「ニスモ」モデルの開発を担う。さらにこれまでは特装車の作成を担当してきたオーテックの技術を注ぎ込んだブランド「オーテック」を立ち上げた。そのほかのメーカーのスポーツブランドは上の図のような状況だ。

このように自動車メーカー直系のスポーツラインの動きが活発化しているが、今後どうなっていくのか? 今後もますますラインアップが拡充されていくと見ている。

その理由は、1台でさまざまなニーズを満たすことができる買いやすい価格のクルマのニーズが高まっている点だ。その好例のひとつがノート eパワー ニスモだ。ファミリーカーとして使いやすく広い車内、コンパクトカーならではの経済性、モーター駆動による力強い走り、専用のエアロパーツによるスポーティなルックスという、一見相容れない要素が1台に集約されている。そしてこのクルマが意外と良く売れたのだ。

画像: 販売が好調なノート eパワー ニスモ。ノート全体で見ると「ニスモ」の売り上げは 1割程度を占めるという。

販売が好調なノート eパワー ニスモ。ノート全体で見ると「ニスモ」の売り上げは 1割程度を占めるという。

この現象は需要とマーケティングが上手くシンクロした結果だと言える。つまり、かつて(主に80〜90年代)の国産スポーツカーを知る30代後半〜50代前半の層が「スポーツカーへのあこがれはあるけれど、現実的にはファミリーカーしか買えない…」と思っていたところに、スポーティなミニバンやコンパクトカーが登場。こういったファミリー層にジャストミートした、というわけだ。

画像: ステップワゴンに続き、第4弾となる「フリード モデューロX」は12月に追加されたばかり。

ステップワゴンに続き、第4弾となる「フリード モデューロX」は12月に追加されたばかり。

この状況を他メーカーが見逃すはずもなく、先述の日産の動き以外にも、トヨタは「GR」ブランドを立ち上げて仕切り直しを図り、ホンダはステップワゴンに続き第4弾となるモデューロXをフリードにもラインアップに加えたばかりだ。

ということで、2018 年はメーカー直系のスポーツモデルのラインアップがよりいっそう充実する可能性が高い。

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