日本では正規販売されていない個性的な国産モデルが、逆輸入車と言われることの多い海外仕様車だ。いくら国産メーカーのモデルだからといってもいざ買おうと思ったら不安もある。ここではどういったデメリットがあるのか聞いてみた。 文:ホリデーオート編集部

アフターケアを逆輸入社販売店が幅広く対応してくれることもある

街中で見かけない個性的なクルマがいい、とにかくデカいクルマに乗りたい、でも親しみ慣れた国産ブランドがいい。そんなワガママをかなえてくれるひとつの選択肢として、海外仕様車が挙げられる。ただ、購入や維持にあたって不安要素もある。

画像: 北米市場向けに開発されたSUV「アセント」。新開発された2.4L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載する。日本モデルにはまだ採用されていないエンジンなので、注目度も高い。

北米市場向けに開発されたSUV「アセント」。新開発された2.4L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載する。日本モデルにはまだ採用されていないエンジンなので、注目度も高い。

気になるのは故障した時だろう。ディーラーに持っていっても基本的に対応してもらえないと思っていいだろう。また、メーカー保障も原則として受けられない。ただその場合、購入した逆輸入車販売店が味方になってっくれることが多い。メーカー保証同等のサービスを用意し、リコール対応してくれるところがあるので、まずは購入前にセールスマンに確認しよう。

では、修理となったらどうだろう。部品を海外から輸入するとなった場合は、確かに部品代の何倍もの送料がかかってしまうこともある。しかし、そこは国産メーカー。日本生産モデルであれば日本で手に入る可能性も高く、海外生産モデルでも国産モデルの共通部品が見つかることもある。アフターケアについても、部品共販店のようなノウハウのある販売店に相談することをおススメする。

また国ごとに道路法規が異なるため、購入時に日本の車検ルールに合わせて部品を改造したり交換する必要もある。たとえば北米仕様のウインカーは赤い明滅式となっていることも多く、これは日本のルールには適合しない。改造、もしくは部品交換でオレンジの点滅式に変更しなくてはならない。こういった部品代も購入費用に上乗せされるだろう。

と、ここまで不安要素を書いてきたが、リセールバリューが高いというメリットもある。とくに北米仕様車はタマが少ない割に高い人気を誇っている。そのため高値で買い取ってくれることもあるようだ。

その他にも、新車・中古車にかかわらず普通乗用車は初回車検3年、というオマケもついてくる。日本では新規登録になるため、新車扱いとなるからだ。

また北米仕様車を扱う店舗では、アメリカの年度切り替え前の5〜9月に在庫セールをしていることもある。気になったモデルがあれば狙ってみるのもアリかもしれない。

This article is a sponsored article by
''.