軽量コンパクトなボディに小排気量エンジンを搭載した初代アルピーヌ A110。このコンセプトをそのままに復活した新型の素性やいかに。

■文:石井昌道

絶対的な速さではなくハンドリングを楽しむ新生アルピーヌA110

1963〜1977年に生産され、ラリーやル・マン24時間レースで猛威を奮ったアルピーヌA110。アルピーヌはその後ロードカーを造り続けてはいたが、1995年にA610の生産が終了するとともにその名を聞かなくなっていた。

だが、拠点であるフランス北西部のディエップではF1を始めとするルノーのモータースポーツ活動を担い、R.S.(ルノー・スポール)車の開発・生産を行うなど、名は表に出なくとも活動はずっと続いていたのだ。

画像: 新型A110のシルエットからキャラクターラインまで、いたるところに初代へのオマージュが感じられる。

新型A110のシルエットからキャラクターラインまで、いたるところに初代へのオマージュが感じられる。

そのアルピーヌブランドがA110とともに復活する。かつての名車と同じ名で、もしA110がずっと存在し続けていたらこういうモデルになっていただろうとイメージして造られたのだという。

オリジナルがそうであったように新型も、軽量コンパクトを武器にハンドリングで勝負するライトウエイトスポーツだ。フルアルミ構造のシャシはボンディングとリベットで接合され、車両重量は1080kg。

1.8L 直列4気筒ターボエンジンをミッドに横置きしてゲトラグ製7速DCTと組み合わせる。44:56の前後重量配分、低重心化、ストロークたっぷりの前後ダブルウイッシュボーンサスペンションなど、いかにもコーナーが得意そうなメニューが並ぶ。

今回、ワインディングやサーキットをたっぷりと走り込んだが、ハンドリングは素晴らしい。ドライバーの着座位置も重心もほぼ中央にあるから、コーナーでは自分を中心にクルリとまわり込む感覚で、それも俊敏かつ素直。かなり攻め込んでもアンダーステアが顔を出すことがなく、ノーズの動きを面白いようにコントロールできるのだ。

直4ターボエンジンとしては中・高回転域がシャープで、サウンドもスポーティ。とんでもなく速いわけではないが、腕利きでも走りを楽しむのに不足ないパフォーマンスであるはずだ。

さらに、他のスポーツカーに真似できないのがそのエレガントな雰囲気。想像するよりずっと快適な乗り心地も含め、デイリースポーツカーとしての実力も高いのだ。

この内容は2018年2月10日発売の月刊ホリデーオートに掲載。

アルピーヌ A110(欧州仕様)

●サイズ=4180×1798×1252mm ●ホイールベース=2420mm ●車両重量=1080kg ●エンジン=直4DOHCターボ 1798cc ●最高出力=252ps/6000rpm ●最大トルク=320Nm/2000-5000rpm ●駆動方式=MR

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