クルマの安全性能に関わる「サポカー」という言葉、いまいちよくわかっていないという人も多いのではないだろうか。ここではサポカーの区分とその効果などについて、モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏に聞いた。

クルマ同士の追突事故は8割も削減する!?

最近、テレビCMなどで耳にすることが増えてきた「サポカー」。経済産業省と国土交通省などが2017年に定めたもので、「安全運転サポート車」の愛称となる。

また、サポカーは内容によっていくつか種類があり、大きくは「サポカー」と「サポカーS」のふたつに分けられる。
「サポカー」はすべてのドライバーにおすすめできる内容で、衝突被害軽減の自動ブレーキを装備したクルマのこと。
「サポカーS」は自動ブレーキに加えて、ペダルの踏み間違いをしたときに加速を抑える機能などを装備したものとなっている。特に高齢ドライバーの運転をアシストする内容だ。

このサポカーSは、機能によって「ベーシック」と「ベーシック+」、「ワイド」の3つに分けられる。
「ベーシック」は、低速自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置付き。
「ベーシック+」は、自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置。
「ワイド」は、クルマだけでなく歩行者も認識する自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、そして先進ライトを装備したものとなる。

画像: サポカーを図解。

サポカーを図解。

ちなみに、こうした区分はあくまでも装備のあるなしでジャッジされるため、装置の性能を保証するものではない。性能は自動車アセスメントの結果をチェックしてほしい。

ではサポカー対象モデルを買うことでどんなメリットがあるのか。第一は交通事故防止に絶大な効果があるということだ。

たとえばスバルの先進運転支援機能であるアイサイトは「サポカー」と「サポカーS」に該当する。そのアイサイトを装備した車両は、そうでない車両と比べると、車両同士の追突事故が約8割減、対歩行者の事故は約5割減、全体では約6割も減少するという。単純に数字だけ見ても追突事故の可能性が低くなることがわかる。

また、2018年1月から任意保険に自動ブレーキ割引が導入される。保険料が約9%も割引になるのだ。

サポカーを選べば事故の可能性が低くなり、維持費も安くなると良いことずくめ。装備にかかる費用は年々安くなり、今では軽い追突事故の修理費以下。事故を1回防げば、元が取れてしまう計算だ。

また、自動ブレーキの新車装着率はうなぎのぼりに高まり、2015年の時点ですでに45%を突破。サポカーは身近なものとなっているのだ。

画像: 運転支援システムの進化は加速する。車両だけでなく、歩行者や自転車も検知して被害軽減を図るシステムがいくつも登場している。画像は、2018年から順次搭載されるというトヨタのToyota Safety Sense 第二世代での新機能の一部。自転車運転者検知(左)夜間歩行者検知(右)、レーンディパーチャーアラート(車線維持支援・下)

運転支援システムの進化は加速する。車両だけでなく、歩行者や自転車も検知して被害軽減を図るシステムがいくつも登場している。画像は、2018年から順次搭載されるというトヨタのToyota Safety Sense 第二世代での新機能の一部。自転車運転者検知(左)夜間歩行者検知(右)、レーンディパーチャーアラート(車線維持支援・下)

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