1996年は日本社会党の村山富市総理大臣から自民党の橋本龍太郎総理に代わった年。アトランタ五輪で有森裕子さんが銅メダル、「自分で自分を褒めたい」という名言が生まれたのがこのときでした。オルティア、覚えてますか? 兄弟車の商用車、パートナーのほうが有名かも。

オルティアってどんなクルマ?

ホンダ・オルティアは1996年に登場。発売は3月1日。EK型6代目シビックをベースに、全長を390mm延長し積載能力をアップした5ナンバーサイズのステーションワゴンで、前年1995年に登場した初代CR-Vとシャシ/エンジンを共用化している。

当時のホンダは「ミニバン」「RV」「SUV」などという表現を避けており、このオルティアのこともSUW(スポーツ・ユーティリティ・ワゴン」と呼んでいた。ちなみに初代オデッセイ/初代CR-Vはホンダの「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」と位置づけられたのに対し、このオルティアはそれには入っていない(クリエイティブ・ムーバーは他にステップワゴン/S-MX/ラグレイト)。

ホンダプリモ店では「オルティアP」、ベルノ店では「オルティアV」として販売、オルティアPは角形フォグライトと一文字開口バンパー、オルティアVは丸形フォグライトと3分割開口バンパーと、フロントフェイスにそれぞれ特徴を持たせた。

画像: オルティア 2.0GX (ベルノ) (ミラノレッド) 。

オルティア 2.0GX (ベルノ) (ミラノレッド) 。

画像: オルティア 2.0GX (プリモ) (マタドールレッド・パール) 。

オルティア 2.0GX (プリモ) (マタドールレッド・パール) 。

画像: オルティア 2.0GX-S 4WD (プリモ) 。

オルティア 2.0GX-S 4WD (プリモ) 。

エンジンは1.8Lと2LのDOHC自然吸気。2Lエンジンはシリンダーブロックを大型化することなくボア径の拡大を実現した「4連スリーブブロック」を用い、2Lの排気量を1.6Lサイズで実現した軽量/コンパクトなエンジンだった。

画像: 4連スリーブブロック。

4連スリーブブロック。

また、初代オデッセイや初代CR-Vにも搭載されたスタンバイ式の4WDシステムを設定。ホンダ独自の「デュアルポンプシステム」で、システム全体で43kgというクラス最軽量を達成していた。

画像: デュアルポンプシステム。

デュアルポンプシステム。

3月には、兄弟車となる商用バン「パートナー」が登場。オルティアはこの1代限りで2002年に販売が終了しその車名は消えたが、パートナーは息が長く2006年まで販売。さらにエアウェイブベースの2代目パートナーが2006〜2010年まで販売された。

画像: オルティアの兄弟車となる初代パートナー。

オルティアの兄弟車となる初代パートナー。

諸元表(オルティア2.0GX FF)

全長×全幅×全高=4570×1695×1485mm
ホイールベース=2620mm
車両重量=1190kg
エンジン=B20B型 直4DOHC 1972cc
最高出力=145ps/6200rpm 最大トルク=18.2kgm/5200rpm
トランスミッション=4速AT

車両価格(当時)

GX FF 5速MT 160万3000円
GX FF 4速AT 169万8000円
2.0GX FF 4速AT 179万円
2.0GX 4WD 4速AT 197万円
2.0GX-S 4WD 4速AT 212万8000円
※東京。

1996年には何があった?

ニュース

●東京ビッグサイト開場
●「O157」による食中毒が発生
●「Yahoo! JAPAN」がサービス開始

ヒット曲

●名もなき詩  Mr.Children
●LA・LA・LA LOVE SONG 久保田利伸with NAOMI CAMPBELL
●空も飛べるはず スピッツ

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