メルセデス・ベンツのEクラス ワゴンをSUVテイストにした「オールテレイン」。ワゴンの高い使い勝手にラフロードの走破性も加わり、アウトドア派には「一生もの」の1台になるかも…?

2Lディーゼルでも走りに不満はなし!

アウディの「オールロードクワトロ」やボルボの「クロスカントリー」に触発されてか、ついにメルセデス・ベンツもこのカテゴリーに「全地形」を意味する「オールテレイン」と名づけたクロスオーバーを新たに送り出した。
Eクラスのステーションワゴンをベースに、全高を30mm、地上高を25mm(標準時)それぞれ高めるとともに、大径タイヤを履かせてSUVテイストの内外装パーツを与えるなどした外観は、なかなか新鮮味がある。

本革仕様が標準のインテリアは専用の「ブラッシュドアルミニウム」という新感覚のトリムも目を引く。
やや高められた地上高により、ちょうど乗降しやすい高さにシートがあり、アイポイントも高くなるので見晴らしも良い。それでも一般的なSUVほど高くないので、荷物の積み降ろしはステーションワゴンと同じ感覚で容易にこなせる。

日本仕様のエンジンは2.0L 直4 ブルーテックのディーゼルターボのみの設定だが、車両重量が2トン近くあってもストレスを感じることはなく、ディーゼルであることを忘れるほど静かで振動も小さい。
19インチタイヤとセルフレベリング機構を備えた専用の電子制御式エアサスによるフットワークは、味つけが絶妙だ。
他のEクラスでは気になった硬さ感もなく、しなやかでフラット。上質な乗り心地を提供してくれる。
高速巡行時には自動的に車高が15mm下がりステーションワゴンなみの空力性能と走行安定性を実現する。

今回はヨコハマの最新スタッドレスタイヤが装着されていて、雪道も走ってみたところ、メルセデスの4WDシステムである4MATICの高い走破性能と相まって、舗装路で感じた乗りやすさは雪上でも変わらず。何の不安もなく走ることができた。
これだけ地上高があれば多少は段差のある路面でも問題なく走れるし、専用のオールテレインモードを選ぶと走りがオフロード向けの制御になり、低速では車高が20mm高まって走破性能を高めてくれる。COMANDディスプレイにテアリング角度や車体の傾き、コンパス等が表示される専用画面となるのもわかりやすくて良い。

むろんメルセデスらしく世界最先端を行く安全運転支援システムはぬかりなく搭載している。優れたドライバビリティと件の先進装備のおかげで長距離を走っても疲労感が極めて小さかったことも、このクルマの美点に違いない。
SUVとはひと味違う、なかなか魅力的なニューモデルだった。
(文:岡本幸一郎 写真:MazKen、ほか)

メルセデス・ベンツ E220d 4MATIC オールテレイン 主要諸元

全長×全幅×全高:4950×1860×1495mm
ホイールベース:2940mm
重量:1940kg
パワーユニット:直4DOHCディーゼルターボ・1949cc
最高出力:143kW<194ps>/3800rpm
最大トルク:400Nm<40.8kgm>/1600-2800rpm
ミッション:9速AT
駆動方式:フルタイム4WD
タイヤ:245/45R19
価格:928万8800円(税込)

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