窓を下げてドアを開けたときのスタイルが、とくにかっこいいサッシュレスモデル。近年、輸入車の4ドアモデルを中心に数を増やしているが、そこに理由はあるのだろうか。モータージャーナリストのこもだきよし氏に聞いてみた。
画像: BMW 4シリーズグランクーペのドアを開けたところ。サッシュレスドアを採用する最大の理由はかっこよさだ

BMW 4シリーズグランクーペのドアを開けたところ。サッシュレスドアを採用する最大の理由はかっこよさだ

4ドアクーペを、よりカッコ良く見せるためのサッシュレス

クルマのドアを開けた時、窓にサッシュと呼ばれる枠が付いていることが多い。もちろん付いていないモデルもあり、サッシュレスと呼ばれるドアを採用するその代表として真っ先に思い浮かぶのはオープンカーだ。屋根を開けたときにフロントウインドーだけ残して、ドアガラスとリアウインドーも隠れてしまう。このときドアにサッシュがあるとカッコがつかない。このオープンカーのベースとなっているクローズドボディの2ドアクーペも同様だ。

画像: オープンカーの屋根を開けた時に窓枠が残っていては興醒めだ。

オープンカーの屋根を開けた時に窓枠が残っていては興醒めだ。

国産車の中でスバルは、インプレッサやフォレスターなどサッシュレスモデルを多く取り揃えるメーカーとして知られていた。4ドアのレガシィシリーズは、初代のデビュー当時からサッシュレスのクルマとして有名で、横からのルックスはスタイリッシュで良かった。ただ、残念なことに、近年の上記3モデルはサッシュ付きになっている。

画像: サッシュレスモデルとして有名だったレガシィも、このBP/BL型を最後にサッシュ付きに転換。

サッシュレスモデルとして有名だったレガシィも、このBP/BL型を最後にサッシュ付きに転換。

サッシュレスはカッコイイのだがデメリットもある。高速走行時の風の流れがドアガラスを外側へ引っ張り、これによってできる隙間が風切り音を発生させてしまうのだ。そこで、静粛性を高めるためにガラスをボディ側へ密着させると、今度はドアの閉まりが悪くなるという問題が起こる。またガラスを支える構造物の補強も必要となり、コスト増だけでなく重量増加の問題も発生してしまう。

それでも近年、ドイツの自動車メーカーを中心にサッシュレスモデルのラインアップを増やしている。とくに、スタイリッシュな4ドアクーペと呼ばれるモデルに多く採用されている。“さらにカッコ良くする”というのが最大の理由だろう。

この背景にはサッシュレスの問題点をクリアできたということが大きな要因のひとつとしてある。その方法は、ドアを開ける直前にガラスを5〜8mm下げて、ドアを閉めるとスッと上げるというもの。さらに、閉めたときガラスが溝にハマる構造にすることで、ボディに密着・安定させることができる。ボディ側に抑え込む力を大きくしなくても風切り音を防ぐことができたのだ。この方法なら、ガラスを支える構造の強化もそこそこで済んでしまうというものだ。

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