日産のコンパクトSUV「キャシュカイ」。欧州や中国、オセアニアなど世界の多くの国で販売されているが、日本には導入されていない。では、キャシュカイとはどんなモデルなのだろうか。

初代は欧州だけで180万台以上を販売された大ヒットモデル

日産 キャシュカイ。名前を聞いたことはあるものの、その素性を知らないという人が多いのではないだろうか。日本では売られていないモデルだけに知名度の低いのも仕方がないだろう。しかし、欧州や中国を中心に飛ぶように売れているという。単月で2万台以上の販売を欧州で何度も記録していることからも、その人気っぷりはうかがい知れる。

実はこのキャシュカイ、以前に日本でも販売されていた経歴がある。“デュアリス”といえば思い出すだろう。全長4315mmに全幅1780mmというコンパクトさで、2007年にデビューしたSUVである。オフロード走行性能を重要視している兄貴分のエクストレイルとは異なり、デュアリスは“都会派”という位置付けだった。

扱いやすいボディサイズと2Lエンジンを搭載した力強い走りなどから、そこそこ人気もあった。街中でもよく見かけたのだが、エクストレイルに統合される形で2014年に販売を終了。その後も後継車は登場していない。

画像: 日本では日産デュアリスとして販売されていたキャシュカイ。

日本では日産デュアリスとして販売されていたキャシュカイ。

ではなぜ、キャシュカイが欧州市場で販売台数を伸ばしたのか。大きな要因は“都会派SUV”の人気の高さだろう。

同様のコンセプトでレクサス RX(日本名:トヨタ ハリアー)が先行・大ヒットしていたものの、これよりも小さくお手頃な価格帯で発売されたキャシュカイもまた人気を勝ち得たのだ。さらに、オフロード性能を重視したそれまでのSUVとは異なり、全高を低く抑えたスタイリッシュなエクステリアも欧州ユーザーの眼を惹いたということもあるだろう。

画像: 2017年のジュネーブ国際モーターショーで、キャシュカイのマイナーチェンジモデルが発表されていた。

2017年のジュネーブ国際モーターショーで、キャシュカイのマイナーチェンジモデルが発表されていた。

この初代は欧州市場で180万台以上という大記録を打ち立てて大ヒット。そして2014年、このコンセプトを大きく変えずに二代目が登場し、さらに翌年には中国でも販売をスタートしている。エクストレイルの全長を短く、全高を低く抑えたエクステリアとして、スポーティなイメージをより強めている。1.2L直4ターボや1.6L直4、1.6直4ディーゼルターボなどエンジンラインアップを豊富に取り揃え、組み合わされるトランスミッションや駆動方式などの選択の幅が広いことも特徴。

そして2017年7月、マイナーチェンジによってフロントマスクのVシェイプを強調するエクステリアに刷新、運転支援システム“プロパイロット”を新たに搭載してさらに戦闘力を増している。メルセデス・ベンツ GLAやルノー カジャーなど、強豪ひしめくこのジャンルで、先駆者たるキャシュカイが健闘している。

残念なことは、日本にこの新型が導入されていないということだ。生産拠点やエクストレイルとの競合など課題はいくつも考えられるが、ディーゼル人気も追い風となって売れるのではないだろうか。

画像: 上がキャシュカイ、下がエクストレイル。デザインコンセプトはよく似ているが、並べてみると違いがよく分かる。(エクストレイルの画像は比較のため左右反転)

上がキャシュカイ、下がエクストレイル。デザインコンセプトはよく似ているが、並べてみると違いがよく分かる。(エクストレイルの画像は比較のため左右反転)

新型キャシュカイの主要諸元(欧州仕様)

■全長×全幅×全高:4394×1806×1590mm ■ホイールベース:2646mm ■車両重量:1331kg ■エンジン:1.2L 直4DOHCターボ ■トランスミッション:6速MT ■最高出力:85kW(115ps)/4500rpm ■最大トルク:190Nm/2000rpm ■駆動方式:FF

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