「第2のマツダ」を意味するマツダ直系のユニークな商品企画会社として誕生したM2。活動した期間は1991年〜1995年と短いが、都合4台の限定車を市販した。今回はその記念すべき最初の1台となった「M2 1001」を紹介しよう。

エンスー風味満点に仕上がられたM2初のコンプリートカーが1001。可愛らしいNAロードスターが、ここまでレーシーに変身。しかも300台の台数限定で発売されたのだから人気にならないわけがない。発売告知後、およそ7倍の応募があったというのも納得の出来映えだった。

画像: ▲アルミ製の本格ロールバー、同ドアミラーなど、手作業で仕上げられたパーツが惜しみなく搭載された。

▲アルミ製の本格ロールバー、同ドアミラーなど、手作業で仕上げられたパーツが惜しみなく搭載された。

のそのこだわりの一端を思い出してみた。まずはエンジン。排気量はそのまま、ハイカム、ハイコンプピストンなどで圧縮比を10.67にアップ。ポート研磨も施され、最高出力はノーマル比+10psの130ps、最大トルクも15.1kgmまで高められた。専用のエキマニ、軽量フライホイール…もちろんECUも専用で、吹け上がりと太ったトルクでノーマルのB6エンジンとはひと味もふた味も違うチューンドエンジンに仕上げられていた。

▲エンジンは“メカチューン”の定番仕様。ノーマル比+10ps&+1.1kgmだが、実際に乗ると数字以上の違いが感じられた。

足回りも1001スペシャル。スプリングレートを20%アップして車高は約10㎜ダウン。ショックもSHOWA製の別注品を採用していたほか、専用スタビライザーやブッシュなどにも強化タイプが採用されていた。機械式LSDによってアクセルワークで挙動をコントロールする愉しみも倍増している(当時、ノーマル車はビスカス式だった)。

とにかく全身くまなく手を入れられた、こだわりの一台。いまなお、伝説の一台として語り継がれている。

画像: ▲クラシカルなスミス風メーターや、アルミ削り出しのシフトノブやサイドブレーキノブなどマニア垂涎のパーツ群。

▲クラシカルなスミス風メーターや、アルミ削り出しのシフトノブやサイドブレーキノブなどマニア垂涎のパーツ群。

<主な専用装備>
・専用チューニングエンジン
・専用チューニングサスペンション
・フロントバンパー&リアスポイラー
・アルミ製ロールバー
・アルミ製ドアミラー
・アルミ製フューエルリッド
・MOMO製ステアリング
・専用フルバケットシート
・タワーバー
・機械式LSD
・15インチアルミホイール(パナスポーツ・プロラリー)

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