2018年4月9日、スバルは次期フォレスターを日本で初公開すると同時に、そのエンジンやプラットフォームなどパッケージングを発表した。ここでは注釈がない限りすべて「北米仕様」の情報となる。

新型フォレスターの型式はSK型(従来モデルはSJ型)になるとの回答を得た

2018年3月29日にニューヨーク国際モーターショーで世界初公開された、スバルの5代目フォレスター。ターボエンジンやディーゼルエンジンの廃止など、非公式・公式発表の情報がいくつも飛び交い、その記事へのアクセス数を見ても注目度と期待値の高さがよくわかる。

画像: 都内某所にあるスタジオで撮影会&技術説明会が開催された。

都内某所にあるスタジオで撮影会&技術説明会が開催された。

そんな次期フォレスターの撮影会と、商品概要の発表会が2018年4月9日に都内某スタジオで開催され、そこには「スポーツ」と「ツーリング」というふたつのグレードが並べられいていた。ニューヨークでの写真を見て感じた、“従来モデルとあまり変化がないなあ”というエクステリアデザインの印象は、実車を前にしても実はあまり変わらなかった。ならばもっと観察しようと、さらに近づいてようやく感じた変化、それは力強いSUVらしさをより際立たせたキャラクターラインとパーツ類だ。

画像: 新型フォレスター。左がツーリング、右がスポーツとなる。

新型フォレスター。左がツーリング、右がスポーツとなる。

グローバル販売台数を躍進させた従来モデルでも採用された手法をさらに強調し、ホイールアーチから前後バンパー下部、サイドスカートなど、ブラックアウトされた樹脂パーツがボディをグルッと一周つなげているのだ。ボンネットやフェンダーなどのキャラクターラインも相まって、より力強くアクティブなイメージを押し出してきたように感じる。また「スポーツ」グレードにはオレンジのアクセントカラーがいたるところに配色されている。従来モデルにあるX-BREAKに通じる印象だ。

ただ、新型の真価はエクステリアデザインではなく、インテリアの質感・快適性の向上と走行性能への期待値だ。とくに室内のデザインや材質、ユーティリティは格段に向上している。これまでの、道具感のある使いやすさを最優先させたようなデザインから一転、いたるところに彫りの深いキャラクターラインを配置したり、ソフトタッチな素材を採用したりと高級感を感じられるものに進化しているのだ。

驚きはユーティリティの向上だ。ドアの開き方ひとつ取っても、乗降性を考えられた工夫がいくつも凝らされている。その他にもパワーゲートの開口速度向上、リアゲート開口部の左右幅を134mm拡大、荷室ランプの位置変更と追加など、ワゴンの作り込みに定評のあるスバルらしい進化といえるだろう。

快適性の向上という意味では、初採用となるドライバーモニタリングシステムもひと役買っているだろう。センターコンソール上に搭載された顔認証カメラがドライバーの顔(5人分)を記憶、シートポジションやエアコン、ドアミラーなどの設定を個別に再現するのだという。さらに脇見や居眠りなども検知して警告する機能も持つ。

フラットライドと、しなやかさの両立とは?

さて、読者にとってもっとも気になるところはやはり走り味だろう。今回試乗はできなかったが、SGP(スバルグローバルプラットフォーム)を採用したことによる性能進化の方向性を開発者に聞くことができた。

まず記すべきはボディサイズだろう(〈〉内は従来モデルとの比較)。全長4625〈+15〉×全幅1815〈+20〉×全高1730〈-5〉mm、ホイールベース2670〈+30〉mmという数値は、肥大化していくライバルモデルの中において異例とも言える変化の小ささだ。これは、スバルらしいキビキビとした走りを維持するためだという。

この走り味について、開発者は“フラットライドで、しなやかな乗り心地”と話した。本当に両立するのか、なんだかチグハグのようにも感じてしまうがいったいどういうことか。

従来モデルではロールを抑えるために、サスペンションやブッシュなどの足まわりを硬めるという手法も取られていた。しかし、新型ではボディ自体の剛性を高め、リアスタビライザーをボディに直付けすることでねじれ剛性を大幅に高めているのだ。これにより、足まわりを従来よりしなやかな設定にしてもねじれを大幅に抑えることができる、というわけだ。さらにサスペンションの取り付け位置をホイールセンターに寄せることで、より素直な動きにすることが可能となったという。これがSGP採用による最大のポイントだろう。

画像1: 今回の説明会で配られた資料の一部。ここでは乗り心地とロールについて解説。

今回の説明会で配られた資料の一部。ここでは乗り心地とロールについて解説。

画像2: 今回の説明会で配られた資料の一部。ここでは乗り心地とロールについて解説。

今回の説明会で配られた資料の一部。ここでは乗り心地とロールについて解説。

エンジンは情報通り2.5L 水平対向4気筒の直噴ガソリンエンジン(FB25型)が搭載される。これまでのユニットから90%の部品を新規製作、圧縮比を高めるなど184ps/5800rpm〈+9ps〉・239Nm/4400rpm〈+4Nm〉にパワーをあげてきた。ちなみに発表後はこのエンジン1本の展開となり、のちに追加されるユニットのアナウンスはなかった。その他にも、CVTのマニュアルモード多段化(7速)、ヒルディセントコントロール「X-MODE」操作の簡略化など、ドライブトレーンも進化している。

開発者の話を聞けば聞くほど新型フォレスターへの興味が強くなる。構造を頭で理解できても、あらゆる進化が結果的にどんな走りとなるのか想像できないのだ。乗りたくてたまらない。こんなにワクワクさせてくれたモデルは久々だ。

ちなみに、発表・発売スケジュールは公開されなかった。興味のある人は以前の記事(http://web.motormagazine.co.jp/_ct/17156428)を参照してみてほしい。

スバル 新型フォレスター(北米仕様)の主要諸元

■全長×全幅×全高:4625×1815×1730mm ■ホイールベース:2670mm ■車両重量:−kg ■エンジン:2L 対向4 DOHC ■圧縮比:12.0 ■最高出力:184ps/5800rpm ■最大トルク:239Nm/4400rpm ■燃料タンク:63L ■トランスミッション:CVT ■駆動方式:4WD ■タイヤサイズ:225/60R17(225/55R18)■ラゲッジ容量:520L

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