三菱を代表するミドルクラスカーがギャラン。今回紹介する4代目ギャラン/姉妹車の2代目エテルナは、4ドアモデルにはΣ(シグマ)、2ドアクーペにはΛ(ラムダ)のサブネームが付いていて、ギャランとしては最後の後輪駆動モデルだった。

ギャラン・エテルナΣ/Λってどんなクルマ?

三菱の伝統ある車名、ギャラン。初代は1969年に「コルトギャラン」の名前で登場。その後1973年には「ギャラン」名になり、1976年に登場した3代目で「ギャランΣ(シグマ)」のサブネームがついた。

39年前の今日、1980年4月24日に発表された4代目ギャランΣ/Λは、3代目で好評だった直線的なボディラインは踏襲しながら、空力を重視してスラントノーズを採用。さらにセダンとしては珍しいダックテイル(Σ)を採用していた。発売は同年5月10日。ちなみにΣはシグマ、Λはラムダと読む。ギャランはギャラン店、エテルナはカープラザ店で販売した。

技術的なトピックとしては
●世界初のサイレントシャフト付きターボディーゼルエンジンを搭載した車種を用意したこと(2300GSLスーパー)、●燃料噴射装置ECIを搭載した2L 高性能エンジン搭載車を設定したこと(2000GSR)。

ディーゼルエンジンはアストロン80-2300ターボディーゼルと呼ばれ、95ps/18.5kgmを発生。世界初のサイレントシャフトの採用ほか、日本初のフルードカップリング付きトランスミッション、噴射時期自動コントロールシステムなどの採用により、静かで滑らかなディーゼル車を実現。

燃料噴射装置ECIを搭載したシリウス80-2000ECIと呼ばれるエンジンは120ps/16.8kgmを発生。0↑400m加速17.7秒、10モード燃費12.5km/Lと、高性能と低燃費を両立させた。

また、最高級グレード「ロイヤル」には、パワーステアリング、パワーウインドウほか、パワーリアリクライニングシート、オートドアロックを標準装備。クルーズコントロール、オートエアコンなどオプション装備も充実していた。

ギャランは1983年にはFF化された5代目へとうつり、1987年登場の6代目ではΣの名前が取れ、1992年に発売された7代目では3ナンバーボディに、1996年発売の8代目では世界初のガソリン直噴エンジン「GDI」を搭載した。2005年には日本国内販売は終了し、伝統の「ギャラン」名は消えている。

エテルナはギャランの姉妹車という位置づけ。初代は1978年に登場した「ギャランΣエテルナ」に始まり、この1980年発売の2代目から「エテルナΣ/Λ」に名称変更、その後1983年登場の3代目、1988年登場の4代目5ドアセダン、1992年発売の5代目4ドアセダンと続き、その名はなくなった。4代目

車両価格(当時・東京)

ギャランΣ

1600 L 98万9000円
1800 GT 131万円
2000 GSR 166万円
2000 ロイヤル 172万円
2300ディーゼル GSLスーパー 163万5000円

ギャランΛ

1800 GT 136万円
2000 GSR 176万円
2300ディーゼル GSLスーパー 172万円

Σエステートバン

1600 L 92万5000円
2000 スーパーエステート 119万円

※エテルナΣ/Λ、エテルナΣエステートバンの価格はギャラン系と同じ。

画像: 三菱 ギャランΣ2000ROYAL。

三菱 ギャランΣ2000ROYAL。

画像: 三菱 エテルナΛ。

三菱 エテルナΛ。

画像: 三菱 ギャランΛ(ラムダ)。2ドアハードトップ。

三菱 ギャランΛ(ラムダ)。2ドアハードトップ。

画像: 三菱 エテルナΣ。1800GTグレードだろう。

三菱 エテルナΣ。1800GTグレードだろう。

1980年(昭和55年)には何があった?

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