2016年夏に新たに登場したルノー カングー ゼンEDC。どれほどの実力なのか、東京〜京都〜奈良〜東京と約1000km走行してわかった真の実力とは?

長い距離を走るとその性格がよく分かる

たぶん編集部のなかで一番フランス車好きのワタシ。ここ10年来プジョー、ルノーと乗り継いで、いまは現行ルノー・カングーの前期型に乗ってます。

カングーって、じつは完璧なクルマなんかじゃ全然ありません。2ペダルを選ぼうとするといままで4速ATしかなかったし、室内の質感だって日本車ミニバンに比べたらプラスチッキーだし、1.6L自然吸気エンジンにはパワー/トルクも余裕はない。

だけどプラーッと法定速度で流して走ったりすると、ホントに気持ちいい。シートだって長距離を運転しても全然疲れ知らず。まんべんなく80点を取れる優等生じゃなく、1教科だけは抜群の点数を取れる生徒…みたいな感じ。だからこそコアなファンも多く、毎年行われるカングージャンボリーなんてカングーだけで1000台以上集まるイベントになっています。

画像: ▲奈良・斑鳩の地に建つ法隆寺の東大門(国宝)の前で記念写真をパシャリ。夏休みの日、朝イチで訪れたので、外国人観光客や修学旅行生など団体さんの姿はなく、こんなベストポジションでの写真撮影に成功。

▲奈良・斑鳩の地に建つ法隆寺の東大門(国宝)の前で記念写真をパシャリ。夏休みの日、朝イチで訪れたので、外国人観光客や修学旅行生など団体さんの姿はなく、こんなベストポジションでの写真撮影に成功。

カングー「ゼンEDC」。インプレッションは下のリンクを読んでもらうとして、2泊3日でじっくり乗った感想としては「またファンが増えそう」ということ。

高速道路での流れもリードできる

この1.2L直噴ターボエンジンは、車重を考えるとそれほどパワフルではないけれど、高速道路での流れをリードできるポテンシャルを持っています。今まではこのエンジン、6速MTしかなかったけれど、これが2ペダルで、しかも6速DCTで味わえるのは、カングーというクルマの性格を考えると嬉しいことだと思うんです。ママさんだって気軽に運転できるし。

35℃を超える酷暑のせいもあり、今回燃費に関してはトータル8.6L/100km(約11.6km/L)と、愛車の1.6L自然吸気+5速MTと大きな差は出ませんでしたが、これは平均車速が愛車のカングーよりも大幅にアップしていたので、それも大きな要因です。

画像: ▲H5F型1.2ℓ直4DOHC直噴ターボ。カングー ゼンEDCのJC08モード燃費は14.7km/L。

▲H5F型1.2ℓ直4DOHC直噴ターボ。カングー ゼンEDCのJC08モード燃費は14.7km/L。

ゼンEDCは現時点での“ベストカングー”だ

亀の子チャートで例えると、従来から高得点だった部分はそのままに、点の低かった部分が軒並み底上げされた! というイメージ。ゼンEDCは“ベストカングー”と言い切れます。

こうなるとさらに“上”の装備を求めちゃうのが性というもの。日産の自動運転システムなんか搭載したら最高なのに。人間の欲は終わりがありませんね

画像: ▲法隆寺の西350mに位置する藤ノ木古墳。アクセスは細い道だけど、カングーは見切りが良いため運転しやすい。

▲法隆寺の西350mに位置する藤ノ木古墳。アクセスは細い道だけど、カングーは見切りが良いため運転しやすい。

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