ボルボV40に適度でほどよくスパイシーな「カスタマイズ」の魅力を安心と信頼の「ポールスター」ブランドのパーツで堪能できるバリューなスタイルが誕生した。この限定モデルを試してみたのだが、なるほどこれは絶妙だ。
画像: 【試乗】ボルボ V40 D4 Rデザイン ポールスターエディションは何かと絶妙にいい

「毎日適度なスポーツ」がちょうど心地いい

「ポールスター」は、もともと長年、ボルボのコンペティションシーンを担ってきたブランドだけに、「レースからフィードバックされた技術」がウリだ。もちろん中身も、それにふさわしいスペックが盛り込まれている。「こだわり派」にはたまらない。一方でそうした硬派な仕様に、二の足を踏む層もちゃんといる。

「そこまで凄いの、いらないし」「そんなに馬鹿速くなくても、いいし」。そんな“二の足”を踏みながらも、実はかなり興味津々な「こだわってないふり派」にある意味ぴったりな限定モデルが、今回紹介する「ポールスターエディション」である。

「エディション」というネーミングのとおり、ポールスターの手が入っているのはほんの一部。クオリティの高い内外装や引き締まったフットワークなどは、ベースの「Rデザイン」がもともと持ち合わせている美徳だ。だからといって、けして「なんちゃってポールスター」ではない。

画像: 「エディション」のインターフェイスはRデザインのままだが、「パフォーマンスパーツ」ではシフトノブなどが変更できる。

「エディション」のインターフェイスはRデザインのままだが、「パフォーマンスパーツ」ではシフトノブなどが変更できる。

太ればもっと軽快になるのは、中間トルクのお話

外観はリアディフューザーとステンレススチールのエキゾーストパイプがポイント。これにスポーツエアフィルターを組み合わせて、排気音のフィーリングにチューニングを施している。

このセットのあるなしを2台のV40で聴き比べてみれば、その差はエンジンスタート直後からはっきりわかる。少し軽い感じのノーマル仕様に対して、明らかに音の層が分厚くなった印象だ。

その期待にリアルな走りで応えてくれたのが、ピンポイントで味付けを変えた2L直4ディーゼルターボエンジンだった。とくに街中での乗りやすさは、圧倒的。穏やかなアクセルワークに対して、自然なレスポンスで加速してくれる。無駄にペダルを踏み込まなくても、しっかりトルクがついてくるから、運転そのものがスムーズになる。同時に、格上のクルマを乗りこなしているような、落ち着き感も味わうことができる。

チューンのメニューはECUのソフトウエア交換のみ、というささやかなものだが、カタログ値で最高出力はプラス10ps、最大トルクにいたっては約40Nmも向上。カタログにはさらに「中速回転域での最大改善度がプラス16psに達する」と明記されているが、この中速域の「改善」が実は一番気持ち良さに効いているようだ。

パワートレーンの味付けは、適度にダンピングがきいたRデザインの足まわりとの相性も抜群にいい。ノーマルに比べて適度に鋭い身のこなしを生かして、余裕綽々かつ速い、大人のスポーティランを楽しむことができる。

もしもその「適度さ」に飽きてしまったら、「次」を狙おう。

この「エディション」のリリースと同時に、ポールスターのパフォーマンスをセットメニューとして揃えた「パフォーマンスパーツ」群が強化プログラムとして発売された。内外装にプラスされるデコレーションのほか、より引き締められたシャシのセットや、19インチからのタイヤ&ホイールも用意。

一度は「ポールスターを味わってみたい」と思っていた人のツボにハマる「エディション」。ここからまずは始めてみよう。そして次はもちろん「パフォーマンスパーツ」に挑戦だ。
(文:神原久/写真:永元秀和/撮影協力:エコパスタジアム)

画像: 無駄にアクセルペダルを踏み込まなくても気持ちよく加速。シャシ系がこなれてくれば、快適性も十二分に高い。

無駄にアクセルペダルを踏み込まなくても気持ちよく加速。シャシ系がこなれてくれば、快適性も十二分に高い。

●主要諸元<V40 D4 Rデザイン ポールスターエディション>
全長×全幅×全高=4370×1800×1440mm ホイールベース=2645mm 
車両重量=1540kg 
エンジン=直4DOHCディーゼルターボ 1968cc 
最高出力=140kW(190ps)/4250rpm 最大トルク=400Nm(40.8kgm)/1750-2500rpm 
トランスミッション= 8速AT  駆動方式=FF  
タイヤサイズ=225/40R18 車両価格=4,490,000円

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