プロトタイプ26台につけられた、特別な名前だった。
最新であり次世代のランドローバーブランドを象徴する「レンジローバー ヴェラール」は、いろいろな意味で初代レンジローバーの正統を強く感んじさせる。実は「ヴェラール」というネーミングにも、初代とは切っても切れない関係があった。
「VELAR」という名称は「RANGE ROVER」の潤沢な歴史の一部であり、その由来は1960年代にチャールズ・スペンサー・キングが設計した初代「RANGE ROVER」プロトタイプに遡ります。当時の開発担当エンジニアたちは、まだ発表前の「RANGE ROVER」のプロトタイプ26台を、ラテン語で「(ヴェールで)覆う」ことを意味する「velare」から派生させ、「VELAR」と名付けていました。(オフィシャルリリースより引用)
初代レンジローバーの「純正」レストアプロジェクトも始動
ちなみに初代といえば、ランドローバー クラシックが、専門の職人たちが厳選したパーツを使ってレストア、販売するプロジェクトを発表したばかり。ほぼ同時期に最新型が誕生し、新旧ともに大きな話題を呼んでいるあたり、さすがのカリスマ性といったところか。
「RANGE ROVER REBORN」プロジェクトにおけるすべての車両は、1970年代当時の仕様に沿って完全なレストアが行われ、ランドローバー車であることの真正性を保持するために、ランドローバー・クラシック・パーツのみが使用されます。ランドローバーの経験豊富なレストア・チームは、収集という観点から、シャシー・ナンバーや、その個体独自の特徴など、ベースとなる車両に最適なオプションをお客様に提案します。ランドローバー・クラシックが提供する、「RANGE ROVER REBORN」の完全なレストア車両の販売価格は、13万5,000ポンド(約1,931万円)からとなります。