創業以来2輪車のメーカーだったホンダは、1963年に「T360」で4輪車に参入した。以来、ホンダの4輪といえば軽自動車だったのだが、いまからちょうど半世紀前の1969年、初めて出した小型乗用車がこのホンダ1300だった。50年前の今日は、そんなホンダ1300の発表の日。
画像: ホンダ初となる小型乗用車がこのホンダ1300だ。

ホンダ初となる小型乗用車がこのホンダ1300だ。

ホンダ1300ってどんなクルマ?

1969年(昭和44年)4月15日に発表。発売は同年5月下旬。

特殊空冷エンジン、ドライサンプ式の潤滑方式、クロスビーム型リアサスペンションなど、さまざまなアイデアを盛り込んだホンダの自信作で、発売当時申請中の特許/実用新案は178件におよんだ。

●世界のどこの市場にも通用させること
●積極的一時安全対策を採り入れること
●誇りを持って乗れる、乗りたくなること

を基本方針として開発、その結果、5人分の座席空間も余裕があったという。

エンジンは1300ccの空冷・直4SOHCだったが、4キャブ仕様と1キャブ仕様の2つのスペックを持ち、前者は115ps/7500rpm、後者は100ps/7500rpmを発生。

115ps車は「99(NINETY NINE)シリーズ」、100ps車は「77(SEVENTY SEVEN)シリーズ」と呼ばれた。最高速度は99シリーズが185km/h、77シリーズが175km/hだった。4ドアセダンだけでなく、のちに2ドアクーペも発売されている。

サービスは「ホンダSF」が行い、1969年末までには全国300カ所に拡大。初回標準料金1万50000円で車検整備を行うというのもウリだった。

画像: 発売当初はこの4ドアセダンのみ。後に2ドアクーペもシリーズに加わった。

発売当初はこの4ドアセダンのみ。後に2ドアクーペもシリーズに加わった。

画像: 当時のカタログより。ライバル車との比較で優位性を示している。

当時のカタログより。ライバル車との比較で優位性を示している。

車両価格(鈴鹿工場渡し現金価格)

77スタンダード 48万8000円
77デラックス 56万8000円
77カスタム 63万5000円
77S 60万5000円
99デラックス 64万3000円
99カスタム 71万円
99S 68万円

ホンダマチックという3速ATも全車にオプション設定(4万5000円高)。ホンダエアコンと呼ばれるクーラーは9万8000円高だった。

1969年(昭和44年)には何があった?

ニュース

●東名高速道路開通
●500円札発行
●アポロ11号アームストロング船長による人類初の月面着陸
●西名阪自動車道全線開通

ヒット曲

●いいじゃないの幸せならば 佐良直美
●夜明けのスキャット 由紀さおり
●どしゃぶりの雨の中で 和田アキ子
●長崎は今日も雨だった 内山田洋とクールファイブ
●黒ネコのタンゴ 皆川おさむ

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