フォルクスワーゲンがメディアなどに向けた恒例の年次会合を開催した。そこで、中期戦略「トランスフォーム 2025+」について改めて説明があったので紹介しよう。
画像: プレゼンテーションを行うフォルクスワーゲンAGのDr.ヘルベルト・ディースCEO。

プレゼンテーションを行うフォルクスワーゲンAGのDr.ヘルベルト・ディースCEO。

SUVを19モデルにまで拡大する

フォルクスワーゲンブランドの「年次会合」が5月5日、ドイツのウォルフスブルグの本社で開催された。そこで同社を率いるDr.ヘルベルト・ディースCEOは、昨年11月に発表した中期戦略「トランスフォーム 2025+」を強力に推し進めることを改めて表明した。

まず“SUV攻勢とeモビリティを強化し、ブランド史上最大のニューモデル攻勢を開始する”と強調。具体的にはトゥアレグとティグアンだけだったSUVラインナップを19モデルにまで拡大するという。また、航続距離300kmを謳う新型eーゴルフに続いて、昨年のパリオートサロンから順次公開している、新しいEVプラットフォーム使った“I.D.、I.D.バス、I.D.クロス”という3台のI.D.ファミリーを投入する。

そして「2020年までに中核事業を再編し、2025年までには年間100万台のEVを販売し、eモビリティにおける世界的なマーケットリーダーになることを目指す」という。さらにその後についても抽象的ではあるが「2025年からは自動車業界の大きな変革を主導的立場から実施するため、新しいモビリティソリューションとビジネスモデルに焦点を当てる」と説明する。

画像: ラグジュアリーサルーンのアルテオンを囲む、フォルクワーゲンAGの経営陣。

ラグジュアリーサルーンのアルテオンを囲む、フォルクワーゲンAGの経営陣。

また“ディーゼルゲート”についても触れられ、欧州でのソフトウェアの更新は進んでおり、すでに対象車の半数以上が対応済み、年末までには改修を完了させる予定とのこと。さらにアメリカでの販売はディーゼルゲート以前のレベルまで回復しているそうだ。しかし、アメリカでは莫大な和解金が発生しており、その負担が財務に与える影響が甚大であることも事実。2017年1-3月期の業績は好調で、上記の攻勢を進める上では追い風になるとはいうが、「トランスフォーム 2025+」において、いかにユーザーファーストの商品を市場投入できるかがポイントなのは言うまでもないだろう。

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