仙台市のすぐ北にある鶴巣パーキングエリアは、石巻に近いこともあって金華さばを使った丼もある。規模の小さなパーキングエリアだけど、これを目当てに立ち寄るドライバーも多いという。
画像: 石巻で水揚げされたブランド食材を使った「金華さば漬け丼」(880円)。

石巻で水揚げされたブランド食材を使った「金華さば漬け丼」(880円)。

石巻港のブランド食材「金華さば」

「金華さば」って、知ってますか? これは宮城県の石巻港のブランド食材で、漁獲量が少ないため「まぼろしの~」と呼ばれることもあるもの。

名前の由来は、石巻の三陸海岸のすぐ近くに金華山という島です。その島の沖合は、北と南からの潮の流れがぶつかるだけでなく、北上川の栄養豊富な水も流れ込みます。しかも三陸海岸特有の複雑な海流があるため、そこで育った魚は、脂がのりつつも、運動十分。締まった良質な魚がたくさん獲れることに。その中でも、特に脂ののった大型のサバを「金華さば」としたのです。

その、「まぼろしの」とまで言われるブランド食材を、気軽にいただけるのが、今回、紹介する「金華さば漬け丼」です。

ポイントは「漬け丼」にしたこと。本来、さばは“足の早い”、傷みやすい魚です。ちゃんとしたものをいただこうとすると、扱いも大変ですから、どうしても高価になりがち。そこを「漬け丼」とすることで、リーズナブル&手軽に楽しめるようにしました。

トロリとした触感で脂の甘みたっぷり

では、さっそくいただきましょう! まずは、ひと切れを、そのまま。トロリとした食感で脂の甘みがたっぷり。しょう油の漬けの味は抑えめで、食材本来の味が楽しめます。「これが金華さばなのか!」と感動。

ごはんも宮城の自慢の宮城県産。うま味はあるけれど、おかずのおいしさを邪魔しない、バランスのよさが特徴です。さばの漬けとの相性も抜群。箸がとまりません。

画像: 味噌汁とお漬け物も付く。

味噌汁とお漬け物も付く。

気が付けば、飽きる間もなく完食。まさに瞬殺です。

東北の食材をいただくということは、ある意味、震災復興の一助にも。おいしくて、社会に役立つなんて、旅の食べ歩きは、なんという素晴らしい行為なんでしょうね!

鶴巣PA(上り)

至 盛岡 大和IC → 鶴巣PA → 富谷JCT 至 東京

仙台市のすぐ北にあるPA。仙台の環状線となる北部道路への分岐の富谷JCTの最寄りとなる。規模は小さいけれど、仙台の北にある石巻に近いこともあって、金華さばを扱っている。オリジナルの「金華さば漬け丼」だけでなく、お土産用の缶詰なども充実。また、PA内で焼き上げるベーカリーのパンも人気だ。

画像: 鶴巣PA(上り) T022-343-2412  営業時間:7時~20時 年中無休

鶴巣PA(上り) T022-343-2412  営業時間:7時~20時 年中無休

画像: 今年の春にリニューアルした人気メニュー「鶴巣あんぱん」(210円)。

今年の春にリニューアルした人気メニュー「鶴巣あんぱん」(210円)。

■文:鈴木ケンイチ/■写真:伊藤嘉啓

画像: レポーターの鈴木ケンイチ氏。

レポーターの鈴木ケンイチ氏。

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