同じ石油燃料なのに、レギュラーガソリンよりも軽油のほうが20円ほど安い。では、なぜそんな価格差が生まれるのだろうか? ヨーロッパではどうなっているのか。モータージャーナリストのこもだきよし氏に話を聞いた。

ランニングコストが安いディーゼル、軽油が人気

電気や水素、それにLPGもあるが、まだほとんどのクルマの燃料はガソリンか軽油である。燃料を入れに行くと、軽油、レギュラーガソリン、プレミアムガソリン(以下、ハイオク)と順に高い価格が表示されているガソリンスタンドもある。

一般的なガソリンエンジン搭載車であればレギュラーガソリンでいいが、ターボ車や圧縮比の高い高性能エンジンを搭載していれば、高価なハイオクを入れなくてはならない。ガソリン車なのに、燃料代を安く済ませようと思って、安い軽油を入れてはいけない。

軽油はディーゼルエンジン専用である。10年ほど前であれば、大型トラックやバスといった大型車両、商用車などがほとんどだったものの、最近は乗用車にもクリーンディーゼルが投入され急増している。

ディーゼルが見直された理由はランニングコストの安さだ。燃料代だけでガソリン車のおよそ5〜6割程度になるからだ。

軽油が安い理由は「税金」

画像: 資源エネルギー庁による石油製品価格調査によると、2019年1月21日時点、レギュラーガソリンの全国平均価格はリッターあたり142.5円、軽油は123.6円だった。

資源エネルギー庁による石油製品価格調査によると、2019年1月21日時点、レギュラーガソリンの全国平均価格はリッターあたり142.5円、軽油は123.6円だった。

その燃料コストだが、軽油がガソリンより安い理由は、税金の違いだ。揮発油税(48円60銭/L)と地方揮発油税(5円20銭/L)とを合わせてガソリン税(53円80銭/L)になる。レギュラーもハイオクも1Lあたり53円80銭の税金を収めている。

本来は揮発油税(24円30銭/L)と地方揮発油税(4円40銭/L)とを合わせて28円70銭/Lだが、2008年5月1日から2018年3月31日まで暫定税率が適用されている。

軽油の税金は地方税で軽油取引税と呼ばれる。現在は32円10銭/Lだが、本来は15円/Lだったものが2008年以降は暫定税率で高くなっている。

つまりこの1Lあたりの税金が21円70銭という違いで軽油価格が安いのだ。

ヨーロッパでは軽油もレギュラーも同じくらいの値段

燃料に対する税金は欧州も高い。ドイツでは年金の不足分を燃料に課す税金で補っているからとても高い。時期により変動はあるがハイオクは1L1.59ユーロだから、円に換算すると200円以上する。レギュラーでも1.49ユーロだから190円以上だ。軽油もレギュラーと同等の価格だ。

どこの国も取りやすいところから税金を取るのは同じだ。

画像: ヨーロッパでは、軽油はレギュラーガソリンとだいたい同じかちょっと安いくらい。2019年1月現在、1ユーロ130円前後だから、1Lで200円近い。高い…。

ヨーロッパでは、軽油はレギュラーガソリンとだいたい同じかちょっと安いくらい。2019年1月現在、1ユーロ130円前後だから、1Lで200円近い。高い…。

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