ミニバンなのにパジェロ譲りの悪路走破性を持つ、三菱の「デリカ」シリーズは、D:5となったいまでも高い人気を誇る。スターワゴンからスペースギアへ、スペースギアからD:5へ、D:5から新型D:5へ乗り換えるユーザーは多い。今回紹介するのはデリカスペースギアだ。

デリカスペースギアってどんなクルマ?

デリカスペースギアは、三菱のハイトミニバンだ。ギャラン系およびカープラザ系販売会社から発売された。

「デリカ」自体は、1968年に初代が登場したキャブオーバーバン/トラックの名称。その2代目にあたるデリカに、乗用モデルとしてラインナップされた「デリカスターワゴン」が、その先祖モデルにあたる。そして1986年にはフルモデルチェンジされ、2代目デリカスターワゴンがデビューしている。

デリカスペースギアは、その後継モデルとして登場した。エンジンは従来のフロントシート下からノーズ部に縦置きされるフロントエンジンレイアウトを採用。その結果、クラスで初めて1994年から実施された自動車安全基準に適合した。

またノーズ部に収めたために大容量エンジンを搭載可能になり、3LのV6エンジンをはじめ2.8Lターボディーゼルなど4種類を設定、クラストップの動力性能と静粛性を実現した。

4WDモデルには2代目パジェロ譲りのフリーホイールデフ付きパートタイム4WDシステム(スーパーセレクト4WD)を採用。ビルトインフレーム構造の強靱なボディと相まって、ミニバンとは思えない悪路走破性を実現した。RVブームは下火になりつつある時代ではあったが、ミニバンブームとも重なり人気のモデルとなった。今でも中古車市場では高い人気を誇る。

車両価格(当時。東京)

2WD X エアロルーフ 2.5Lターボディーゼル 4速コラムAT 224万2000円
2WDロング スーパーエクシード クリスタルライトルーフ 3L・V6 4速AT 280万円
4WD X エアロルーフ 2.8Lターボディーゼル 4速AT 225万3000円
4WDロング ロイヤルエクシード クリスタルライトルーフ 2.8Lターボディーゼル 4速AT 435万4000円

画像: 4WDモデル(スーパーエクシード2800ターボディーゼル)。

4WDモデル(スーパーエクシード2800ターボディーゼル)。

1994年(平成6年)には何があった?

ニュース

●松本サリン事件
●関西国際空港開港
●ナリタブライアン三冠馬に

ヒット曲

●innocent world Mr.Children
●ロマンスの神様 広瀬香美
●空と君のあいだに 中島みゆき

画像: 2WDモデル(ロング・ロイヤルエクシード2500ディーゼルターボ・クリスタルライトルーフ)

2WDモデル(ロング・ロイヤルエクシード2500ディーゼルターボ・クリスタルライトルーフ)

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