初代ターセル/コルサのフルモデルチェンジを期に、そのファミリーとして登場したのがカローラⅡだ。名前にカローラと付いているが、じつはカローラベースではなく、その弟分として位置づけられた。

カローラⅡってどんなクルマ?

いまから37年前、1982年の5月19日に発売した2代目ターセル&コルサのとともにデビューしたのが、今回紹介する初代カローラⅡだ。ターセルがビスタ店(現ネッツ店)、コルサがトヨペット店、そしてこのカローラⅡがカローラ店、という販売チャンネルの棲み分けで、この3モデルは姉妹車の関係となる。

というわけで、仕様はこの3シリーズほぼ共通。ただし、ボディバリエーションは異なる。

ターセルとコルサが5ドアハッチバックと4ドアセダンであったのに対し、カローラⅡは3ドアおよび5ドアハッチバックの設定となり、このことが姉妹車の運命の分かれ道となった。

若い男女ユーザーを中心にハッチバックブーム(特に3ドア)が盛り上がってきた時期とデビューが重なったことで、カローラⅡ人気が他の2シリーズに先行する格好となってしまったのだ。さっそく翌年8月にはターセルとコルサにも3ドアハッチバックが加わり足並みが揃ったが、マーケティングの難しさはいつの時代も変わらないということだろうか。

エンジンは4気筒SOHC 1.3リッターと1.5リッターで、ミッションは4速と5速のマニュアルのみ(下記価格表参照)。今昔の感に堪えない。

1986年には2代目にフルモデルチェンジ。2代目カローラⅡの3ドアスポーティグレードSRには、当時このコンパクトクラスでは珍しかったリトラクタブルヘッドライトを採用していた。

車両価格(当時。東京)

3ドア
1300CD(4速MT)76万9000円
1300GL(4速MT) 85万1000円
1300GLライム(4速MT)87万1000円
1500SR(5速MT)101万3000円
5ドア
1300DX(4速MT)83万3000円
1500GLライム(4速MT)102万7000円
1500SR(5速MT)108万9000円

※3速ATは4速MTに比べ6万2000円高

1982年(昭和57年)には何があった?

ニュース

・東北新幹線 上越新幹線開業
・500円硬貨発行
・テレホンカード使用開始

ヒット曲

・待つは あみん
・セーラー服と機関銃 薬師丸ひろ子
・聖母たちのララバイ 岩崎宏美

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