上級ミニバン(Lクラスミニバン)の先駆けとなったのが、1997年に発売された日産エルグランド。そのフルモデルチェンジに合わせるようにトヨタから登場したのが、この初代アルファードG/Vだ。日本車らしい上質な「おもてなし感」やFFプラットフォームによる圧倒的な室内空間で、たちまち大ヒットモデルとなった。

G、Vの違いは販売系列とフロントグリルの違い

トヨタの最上級ミニバンとして、2002年5月にブランニューデビューしたのがアルファードG/Vだ。GとVの棲み分けは販売系列の違いで、Gがトヨペット店、Vがトヨタビスタ店(現ネッツ店)となる。

当時のトヨタのミニバンは、グランビアやハイエースレジアス、ツーリングハイエース、グランドハイエースがあったが、この4モデルを統合する形でアルファードG/Vが登場した。エスティマのFFプラットフォームを使った、ミニバンのフラッグシップモデルとなる。

GとV、両車の違いはフロントグリルの形状で、他は同じ仕様となっている。価格も共通だ。
ここまで来れば、Gが現在のアルファードのルーツであり、Vが現在のヴェルファイアのルーツであることにピンとくるはず。現在のアルヴェル人気は、このクルマ無くしては語れないのだ。

ちなみにヴェルファイアの登場は、このアルファードG/Vのフルモデルチェンジが行われた2008年5月となる。

シートは3列配置で、2・2・3の7名乗りと2・3・3の8名乗りの2種類を設定。エンジンはV 6 DOHC3リッター・220Ppsと直4DOHC2.4リッター・159psの2タイプ、駆動方式はFFと4WDの2タイプが用意されていた。トランスミッションはすべて4速ATだった。

発売の翌年、2003年7月30日にはアルファードハイブリッドが登場。このモデルは2.4リッターガソリンエンジンにハイブリッドシステム「THS-C」を搭載。リアモーターで後輪を駆動する電気式4輪駆動システムE-Fourと4輪独立制御を行う電子制御ブレーキシステムECBを組み合わせることで、2トンクラスの4WDモデルながら10・15モード燃費で17.2km/Lを達成していた。

車両価格(当時。G、V共通。東京/税別)

AX(8人/2.4リッター/FF)265万円
AX“L Edition”(8人/2.4リッター/FF)275万円
AX“L Editionサイドファブリックシート装着車”(7人/2.4リッター/FF)318万円
AS(7人/2.4リッター/FF)296万円
AS(8人/2.4リッター/FF)296万円
MX“J Edition”(8人/3リッター/FF)279万円
MX(8人/3リッター/FF)289万円
MX“L Edition”(8人/3リッター/FF)299万円
MX L Editionサイドファブリックシート装着車”(7人/3リッター/FF)342万円
MS(7人/3リッター/FF)320万円
MS(8人/3リッター/FF)320万円
MZ(7人/3リッター/FF)345万円
MZ(8人/3リッター/FF)345万円
MZ“サイドファブリックシート装着車”(7人/3リッター/FF)388万円
MZ“G Edition” (7人/3リッター/FF)399万円
*4WDは24万円高

2002年(平成14年)には何があった?

ニュース

・ソルトレイクシティオリンピックが開幕
・小柴昌俊がノーベル物理学賞受賞
・田中耕一がノーベル化学賞受賞

ヒット曲

・H 浜崎あゆみ
・traveling 宇多田ヒカル
・ワダツミの木 元ちとせ

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